テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)に出場する元世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)のコーチである
C・モヤ(スペイン)が男子プロテニス協会のATPのインタビューに応え、現在のナダルの状況などを明かした。
>>錦織 圭、西岡 良仁、ダニエル 太郎、望月 慎太郎ら全仏OP組合せ<<>>大坂 なおみ、日比野 菜緒ら全仏OP組合せ<<ナダルは昨年6月に左大腰筋の関節鏡手術を受けリハビリに励み、今年1月に復活。しかし、その後も負傷で再離脱すると、今シーズン限りでの現役引退を示唆している。
前週まで行われたBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)では2回戦で
H・フルカチュ(ポーランド)に屈したナダル。今季限りでの引退を示唆しており最後の全仏オープンになる可能性がある。
全仏オープンでは史上最多となる14勝をあげ、マッチでは112勝3敗を記録。過去の敗戦は2009年の4回戦での
R・ソダーリン(スウェーデン)戦と、2015年と2021年の
N・ジョコビッチ(セルビア)戦のみという圧倒的な成績を残している。
2017年からナダルについているモヤは全仏オープン前にインタビューに臨み、現状のナダルを説明した。
Q,ラファの調子は?
「良くなっている。上向きだ。練習でのレベルはかなり高い。あとはそれを試合で発揮する必要がある。彼は自信を持ってプレーできるほどフィットしていると信じている。ローマでもいい練習をしていたが、2回戦でフルカチュに負けた。ローマでは浮き沈みが激しかった。高いレベルでプレーするときもあったが、一貫性に欠けていた。復帰後、彼が自信をもって試合に臨んだのはフルカチュ戦が初めてだったかもしれない。期待通りにはいかなかった。この1週間の練習は、彼がいつも試合で求めているレベルを出すのに役立つだろう」
Q,ナダルはコート上で13時間の準備を積み重ねてきました。
「今回はいつもよりかなり遅れている。だからいつもより長い時間練習しているんだ。コートでの時間を増やすことで、彼の準備を加速させなければならなかった。あまりやりたくないことだけど、結局はラファに必要だと思うことに合わせるしかないんだ。今回はそういうことだね」
Q,タフな相手とも練習を?
「これまでもそうだった。ローラン・ギャロスに来たときも、開幕戦までの数日間、ズベレフやチチパスなどと練習してきた。その点で、僕たちもパワーアップしたのは事実だ。彼にリズムを与え、いわば彼を殺すことなくフォームを見つけることができるような最初の対戦相手を探している。そして、その週の進み具合に応じて、その点でもより厳しくしてきた。すべてはプロセスの一部だ。少なくとも、彼が練習を楽しんでいる姿を見ることができている」
Q,組合せは不運でしたか?1回戦で
A・ズベレフ(ドイツ)と対戦します。
「もちろん、ズベレフは最悪の相手の1人だ。彼はけがもなく、自信に満ちている。彼はローマで勝ったばかりだしね。常に起こりうることだった。ラファがノーシードであることを考えれば、今まではドローは公平で優しかった。今回は最悪の事態だ。私たちは、彼が徐々にリズムと自信を取り戻せるようなドローを期待していた。でも、状況は違う。ズベレフを引き当てたのだから、最善の方法でアプローチしなければならない」
「彼はやる気満々だし、とても前向きな姿勢を持っている。私たちとしては、自分たちがどこにいて、誰と一緒にいるのかを知っている。それを持ち続けるんだ。とてもタフで、よく戦う試合になるだろう。ラファが練習通りのプレーができれば......そうポジティブに考えてはどうだろうか?」
Q,ラファエル・ナダルがローランギャロスにいます。勝つためにここにいますか?
「今、我慢することはないだろう。ラファは死ぬまでプレーし、100パーセントの力を出し切るだろう。5セットマッチという新しい状況だ。彼はこの2年間、5セットマッチを経験していない。彼に何か起こるとすれば、それは練習や試合の不足が原因ではない。彼の体が対応できないような無理が原因だろうが、何も起こらないはずだと確信しているよ」
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