男子テニスの最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は19日、シングルス決勝が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第4シードの
J・シナー(イタリア)を6-3, 6-3のストレートで破って優勝を飾るとともに、同大会最多となる通算7度目のタイトル獲得を果たした。また、20日に更新される世界ランクでは、史上最長の1位在位期間通算400週を迎えることとなる。
>>【動画】ジョコビッチ優勝の瞬間<<Nitto ATPファイナルズは今季の獲得ポイント上位8選手が出場するシーズン最後の大会。8選手が4名ずつに分かれ予選ラウンドロビンを戦い、各グループの上位2名が準決勝に駒を進める。
予選ラウンドロビンで同じグループで、そのときはシナーが7-5, 6-7 (5-7), 7-6 (7-2)のフルセットの末に勝利していたこのカード。5日ぶりの再戦となったが、この日はジョコビッチが試合を支配することとなった。
決勝戦、ジョコビッチは13本のサービスエースを決めるなどファーストサービスが入ったときに91パーセントの高い確率でポイントを獲得。2度のブレークチャンスをシナーに与えたものの、これを凌いだ。リターンゲームでは8度のブレークポイントのうち3度でブレークに成功、1時間43分で予選ラウンドロビンでのリベンジを果たした。
36歳のジョコビッチは2011年7月に初めて世界ランク1位を記録。そこから12年以上が経った今年、11月20日付の更新で自身の持つ記録を塗り替え、通算400週の1位在位期間となる。これは男女通じて歴史上誰も成しえていない記録だ。
ジョコビッチはこの記録について「これはかなり良い業績だね。歴史的にも今まで誰もいなかったことだ。結局この記録もいつか誰かが壊すだろう。でも、長い間この記録が1位に留まることにもなるだろうね」とコメント。今年は全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)や全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)、そして全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)も制した王者が新たな記録を打ち立てた。
男女合わせた1位の通算在位期間トップ5は以下の通り。
1位:N・ジョコビッチ 400週
2位:
S・グラフ(ドイツ) 377週
3位:
M・ナブラチロワ(アメリカ) 332週
4位:
S・ウィリアムズ(アメリカ) 319週
5位:
R・フェデラー(スイス) 310週
■関連ニュース
・ジョコ 最終戦Vで3つの大記録更新へ・シナー「来シーズンに繋がる」・ATP最終戦、賞金は史上最高額■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング