男子プロテニス協会のATP公式サイトは17日、世界ランク4位の
R・ナダル(スペイン)のコメントを掲載。27日に開幕するウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)出場について言及した。
36歳のナダルは全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で2020年以来2年ぶり14度目の優勝を達成。その後休養に入り、17日には来週開催される故郷の大会であるマヨルカ・チャンピオンシップス(スペイン/マヨルカ、芝、ATP250)の見学に訪れた。
会見を行ったナダルは2019年以来となるウィンブルドン出場に向けて調整を行っていると明かした。
「この1週間、足をひきずるなんてことはないしトレーニングは進んでいる。それがうれしいね。日ごとに痛みも変わってきているし、これは進歩なんだ。僕の思いはウィンブルドンでプレーすることで、今週はそのチャンスがあることを教えてくれたんだ」
「けど、物事は変化するものだからいま僕は慎重だ。今のところ、この5日間トレーニングができている。これは進歩だし、3年ぶりにウィンブルドンに戻ることができる。とても楽しみだね。1日1日を大切にしながら、自分にチャンスを与えることが大事だと思う」
ナダルが芝コートでツアーを戦うことになれば、2019年のウィンブルドン準決勝で
R・フェデラー(スイス)に敗れて以来 約3年ぶり。クレーから芝への環境の変化について、難しさも語った。
「3年間芝でプレーしていないから、我慢しなければならない。毎日少しずつ改善され、大会前のトレーニングも残り1週間となった。今後も競争力を高めていけたらと思っている。ローラン・ギャロス (全仏オープン)でいいプレーをすれば自信がつくのは事実だけど、芝はとても難しいサーフェスなんだ。どのラウンドも複雑。大会のスタートが肝心で、芝で自分のリズムをつかめたらより自信を持てるはず」
最後にナダルは1シーズンですべての四大大会を制する「年間グランドスラム」に言及。今年は1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)、全仏オープンでタイトルを獲得しており、ウィンブルドンと全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)を勝ち取れば偉業を成し遂げることとなる。
昨年は
N・ジョコビッチ(セルビア)が全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドンを制覇したものの、全米オープン決勝で敗れた。男子では1969年の
R・レーバー(オーストラリア)氏以来52年間達成者はおらず、53年ぶりの偉業に期待がかかる。
「男子ではレーバー以来誰も成し遂げていないね。去年はノヴァーク(ジョコビッチ)が近づいた。滅多にないことだから、36歳にとってそれは考えることすら難しいよ」
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