テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は29日、女子シングルス1回戦が行われ、世界ランク83位の
土居美咲は同120位のC・リュー(アメリカ)との2日がかりの戦いを6-2,3-6,7-9の逆転で落とし、2016年以来5年ぶり4度目の初戦突破とはならなかった。試合後の会見では「本当に難しかった」と語った。
>>錦織らウィンブルドン対戦表<<>>錦織vsポピリン 1ポイント速報<<新型コロナウイルスの感染拡大のため2019年以来2年ぶりの開催となるウィンブルドン。初の顔合わせとなったこの試合、土居はファーストサービスが入ったときに90パーセントの高い確率でポイントを獲得し、リューにブレークを許すことなく第1セットを先取。
しかし、第2セットでは第4ゲームでこの日初のブレークを奪われセットカウント1-1に追いつかれた。ファイナルセット、土居は積極的にネットプレーに出るリューに苦しみ第5ゲームで先にブレークを許すと、第9ゲームではマッチポイントを握られ崖っぷちに。しかし、これをしのぐとゲームカウント4-5となった時点で日没により順延となる。
29日に再開された第10ゲームでは土壇場のブレークバックに成功するも、ゲームカウント7-7で迎えた第15ゲームでとどめとなるブレークを奪われ力尽きた。
試合後に会見に臨んだ土居は「今日は本当に難しかったです。昨日もこの時点で止められるのかと思ったんですけど、『可能ならもうちょっと早い段階で止めてくれたら良かったな』とか『止めてくれたから今日は入り良かったのかな』とかあるんですけど、結局は自分がチャンスをものにできなかったのが悪いです。昨日中断してからは、とにかくどうやってスタートに入ろうかシミュレーションしてました」と2日にかけて戦った試合の難しさをかたった。
また、土居は来月24日に開幕を迎える東京オリンピック(日本/東京、ハード)にも言及。国を代表して出場することや、プロテニス選手としての思いを明かした。
「プロテニス選手として長年プレーするなかで、そして前回のリオを経験した身からすると、正直グランドスラムよりは位置づけ的にはそこまで重要視してはいないのかなと思います。ただ、今回の東京という意味ではものすごく大きいです。あとはなにより周りが喜んでくれるというのがあります。そこで出場したり活躍するのは特に両親や親戚が喜んでくれるので大事というのはあります。けど、テニス選手として考えると、やっぱりグランドスラムというのはあります」
土居は2016年のリオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/ リオデジャネイロ、ハード)以来 5年ぶり2度目のオリンピック出場となる。
一方、勝利したリューは2018年以来3年ぶり2度目のウィンブルドン初戦突破となった。2回戦では第18シードの
E・リバキナ(カザフスタン)と対戦する。リバキナは1回戦で世界ランク59位の
K・ムラデノビッチ(フランス)をストレートで下しての勝ち上がり。
同日には第1シードの
A・バーティ(オーストラリア)、第8シードの
Ka・プリスコバ(チェコ)、第13シードの
E・メルテンス(ベルギー)、第15シードの
M・サッカリ(ギリシャ)、第20シードの
C・ガウフ(アメリカ)、第21シードの
O・ジャバー(チュニジア)らが2回戦へ駒を進めた。
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