テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は12日目の26日、男子シングルス準決勝が行われ、決勝進出を果たした第2シードの
R・フェデラー(スイス)は試合後の会見で、途中棄権した世界ランク58位の
チョン・ヒョン(韓国)へ太鼓判を押した。
>>フェデラーvsチリッチ 1ポイント速報<<>>全豪OP 対戦表<<今大会台風の目となった21歳のチョンについて、フェデラーは「これから多くの成功をおさめるだろう。どの段階でどれくらいかは、これから分かる。彼がこの大会でそうそうたる顔ぶれの選手たちを倒してきたのは、今日理解できた。彼は精神的に、とても安定している」とコメントした。
「(チョンは)足にかなりの痛みがあったのだろう。そうでなければ、こんな大舞台で途中棄権などしないはず」とチョンを気遣ったフェデラーは「彼がノヴァーク(ジョコビッチ)との対戦で見せた守備力から、能力の高さも分かる。今日はそれが見られなかったけど、本当に素晴らしい」と続けた。
「今後どんどん前へ進むための多くの可能性を彼に与えたはず。問題は、そのようなプレースタイルでは体のケアが必要だし、同時にスケジューリングも。幸運を祈るし、本当に彼のテニスには感銘した」
また、自身の若いころと重ね合わせたフェデラーは「どんな大会でも優勝するなどと言ってプレッシャーをかけたくはない。フェアではないから。多くの専門家が、僕が世界1位になると言っていた。ある意味面白いし素晴らしいけど、あとになってみたらそうでもない。結局成し遂げたことは普通のことと思われてしまう。世界ランク1位になり、グランドスラムやマスターズで優勝する。それは普通のことではなく、すごいことなんだ」とコメントした。
決勝でフェデラーは、全豪オープン初優勝を狙う第6シードの
M・チリッチ(クロアチア)と対戦する。
チリッチは、2014年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)準決勝で初めてフェデラーを破り、決勝では
錦織圭に勝利して四大大会初のタイトルを手にした。
「彼(チリッチ)が全米オープンで優勝したのは大きい。自分でもできるという自信につながっている。大きな舞台を経験すると、このレベルに到達できる。ラファ(ナダル)との試合では素晴らしいプレーをしていた」
全豪オープン2連覇と6度目の優勝を狙う28日の決勝戦に向けて「いい試合をしなければならないだけ。この段階へきたら、何かが特に改善されるものではない。ここまでも全てうまくやれている。いいスタートが切れるよう願っている」とフェデラーは意気込んだ。
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