テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は8日目の22日、男子シングルス4回戦が行われ、四大大会初のベスト8入りを果たした
T・サングレン(アメリカ)は試合後の記者会見で、母親が快進撃を喜ぶあまり負傷していたことを明かした。
>>錦織らニューポートビーチCH対戦表<<>>錦織vsノビコフ1ポイント速報<<世界ランク97位のサングレンは4回戦で、第5シードの
D・ティーム(オーストリア)を6-2, 4-6, 7-6 (7-4), 6-7 (7-9), 6-3のフルセットで破る金星をあげ、四大大会初のベスト8進出を果たした。アメリカ人で全豪オープン準々決勝進出は、2010年の
A・ロディック(アメリカ)以来の快挙。
「自分の頬を本当に試合後につねったよ」
ノーシードで準々決勝まで勝ち上がっているサングレンは、今大会での快挙に驚きを隠せずにいた。
「3回戦までは予想以上の試合だった。今日の試合は今までで一番ハードな試合だった。一番のビッグマッチでもある。頬をつねる瞬間は間違いなくあったね。これが現実だと願う。今もしも目覚めたら、本当に怒るよ」と、ジョークを交えながら1回戦の
J・シャルディ(フランス)戦、2回戦の
S・ワウリンカ(スイス)戦、3回戦の
M・マーテラー(ドイツ)戦、そして4回戦のティーム戦を振り返った。
そして、母親に何が起きたのか聞かれたサングレンは、大事には至らなかったものの、心配したことを明かした。
「幸い、脳しんとうは起こしてなかった。脳しんとうの検査は引っかからなかった。(母は)肋骨を骨折した」
「母と一緒に近所の応援団が僕にはいる。彼らは僕の試合をよく観るんだ。地下に行って、プロジェクターで試合を観てるんだ。そこにはビリヤード台があって、彼らはその上で飛び跳ねて喜んでいた。母はビリヤード台に落ちて、肋骨を折ったんだ」とサングレンは何が起きたかを話した。
「心配したよ。痛みの具合を僕に説明するんだ。母はタフな女性だ。折れた肋骨が肺や肝臓に刺さってるかわからないから、病院に行く必要があると言ったよ。そんなこと起きるのか僕にはわからないけど。それが心配だった。幸い母は病院に行ってくれた。横になって休養しながらテニスを観て、良い時間を過ごしてるよ」
準々決勝では、4回戦で
N・ジョコビッチ(セルビア)を破った世界ランク58位の
チョン・ヒョン(韓国)と対戦する。両者はこれが2度目の対戦。サングレンはASBクラシック(ニュージーランド/オークランド、ハード、ATP250)1回戦のチョン戦を「キャリアの転機」と話していた。
26歳のサングレンは、近年下部大会を中心にツアーを転戦。昨年はチャレンジャー2大会でタイトルを獲得し、3大会で準優勝を飾った。グランドスラム本戦での勝利は今大会が初だった。
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