女子プロテニス協会のWTAは27日に公式サイトで2017年の番狂わせトップ5を発表し、
大坂なおみが前年度覇者の
A・ケルバー(ドイツ)を破った全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)シングルス1回戦が5位にランクインした。
19歳で当時世界ランク45位の大坂は、持ち前のパワフルなストロークを武器にケルバーを圧倒。当時同6位のケルバーの9本に対し、大坂は22本ものウィナーを決めて6-3, 6-1とわずか65分で退けた。
2016年の全米オープンで大坂は、4回戦で
M・キーズ(アメリカ)と対戦。勝敗を決めるファイナルセットではゲームカウント5-1とリードし勝利目前だったが、そこから逆転を許して試合後には涙を流した。
前年に悔しい敗戦を経験した大坂は、自身初となるトップ10選手からの勝利を決めた。「このコートにはあまり良い思い出がなかったけど、それを変えられた。4-1とリードした時、去年と同じことを繰り返しませんようにと心の中で願っていた」と試合後のオンコート・インタビューで語っていた。
全米オープンで2005年の
S・クズネツォワ(ロシア)以来12年ぶりに前年度チャンピオン1回戦敗退となったケルバーはこの敗戦で昨年に獲得した2,000ポイントを失い、自身初の世界ランク1位に上り詰めた1年後にトップ10から転落となった。
その後、両者は東レ パン パシフィック オープンテニストーナメント2017(東京/有明コロシアム、ハード、プレミア)とチャイナ・オープン(中国/北京、ハード、プレミアマンダトリー)で対戦し、いずれも1回戦でケルバーに軍配があがった。
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