テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は29日、女子シングルス1回戦が行われ、昨年覇者で第6シードの
A・ケルバー(ドイツ)を破る金星をあげた世界ランク45位の
大坂なおみが試合後の会見で「(この勝利は)もちろん大きな意味がある。勝つためにただ集中していた」とコメントした。
>>全米OP対戦表<<「とてもホッとした。特に最後のポイントは緊張していたから。何とかリターンを返していた。最後は長いポイントにしたくなかった。あのコートで素晴らしい選手達が試合をしているのを見て育ったから本当にハッピーだった。だからそこで勝つことができたのは、本当に特別なこと」
センターコートであるアーサー・アッシュ・スタジアムで行われたこの試合、大坂は元世界ランク1位のケルバーと互角の打ち合いを見せ、先にブレークに成功。その後もリードを死守して第1セットを先取する。
続く第2セットでも勢いは衰えることなく、ケルバーにわずか1ゲームしか与えない試合を展開し、6-3, 6-1のストレートで勝利を手にした。試合時間は1時間4分。
試合後、会見で家族が見に来ていたことを話した19歳の大坂は「お母さんがここに来ていたことは知らなかった。昨日来たらしく、それを秘密にしていた。試合後にお母さんに会ってとても驚いた。ちょっと泣いてしまった。本当にびっくりしたから」と、安堵からか涙を流したことを告白。
姉の
大坂まりはフロリダでテレビを見ながら応援、父は試合後に会場へ来て直接祝福の言葉をかけてくれたと語っていた。
また「去年の最後の試合の終わり方を特に意識していた。4-1とリードした時は同じような緊張があった。だから自分自身にこれまでのようなプレーを続けて去年のように緊張しないように言い聞かせていた」と、試合中の心境を明かした大坂。
昨年の全米オープンで大坂は、本戦初出場にして3回戦進出を果たしたが、
M・キーズ(アメリカ)を相手に2度のサービング・フォー・マッチを迎えるも取り切れず、ゲームカウント5-1リードから逆転を許してベスト16進出を逃す悔しい敗戦を喫していた。
今年はその敗戦をバネに、元女王のケルバーを初戦で破る快進撃を見せた大坂。続く2回戦で世界ランク90位の
D・アレルトバ(チェコ共和国)と予選勝者の
R・ピーターソン(スウェーデン)のどちらかと対戦する。
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