男子テニスの最終戦であるNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は16日、グループ・ボリス ベッカーのシングルス予選ラウンドロビンが行われ、第8シードの
J・ソック(アメリカ)に4-6, 6-1, 4-6のフルセットで敗れ、初のベスト4進出とはならなかった第3シードの
A・ズベレフ(ドイツ)は、会見で今シーズンを振り返った。
>>ATP最終戦 組み合わせ表<<>>ティームvsゴファン 1ポイント速報<<「堅くなってしまった。ブレークバックに成功して4-5からのゲームでは、今シーズンで最悪なゲームをプレーしてしまった」と語った世界ランク3位のズベレフはこの日、第1セットを落とすも続く第2セットではソックに1ゲームしか与えない試合を展開し、セットカウント1-1へ追いつく。
ファイナルセットでも第1ゲームからブレークする好スタートを切るが、第2ゲームからソックに4ゲーム連取を許して徐々に劣勢に。その後、第7ゲームでブレークバックするも、第10ゲームでソックに再びサービスゲームを破られ、1時間53分で敗れた。
「最高の大会で最高の経験だった。チリッチとロジャーとの2試合はとても良い試合を戦えた。今日の試合も第3セットまでは悪くなかった。」と振り返ったズベレフは、準決勝進出を逃すと同時に今シーズン終了となった。
20歳のズベレフは、5月のBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)でマスターズ初優勝を飾り、8月のロジャーズ・カップ(カナダ/モントリオール、ハード、ATP1000)では決勝で
R・フェデラー(スイス)を破ってマスターズ2勝目をあげるなど、ツアー5大会でタイトルを獲得する好成績を残した。
しかし、以降は早期敗退が相次ぎ、思うような結果を残せずにいた。
「凄い1年だった。でも、最後の最後で酷いプレーをしてしまった。こんなプレーをこの1年していたら、きっとトップ50にも入れなかったと思う。これからはオフを楽しもうと思う。それから来シーズンへ向けてトレーニングを始めようと思っている。」
今大会のシングルスはグループ・ピート サンプラスとグループ・ボリス ベッカーに分かれ、各グループの4選手が総当り戦を行う。各グループの上位2名が決勝トーナメントへ進出し、1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦。
グループ・ボリス ベッカーからは、予選全勝のフェデラーとソックが準決勝へ進出。グループ・ピート サンプラスでは
G・ディミトロフ(ブルガリア)の4強入りが確定しており、残る1枠をかけて第4シードの
D・ティーム(オーストリア)と第6シードの
D・ゴファン(ベルギー)が激突する。
獲得ポイントは予選ラウンドロビンで1勝する毎に200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する。
【グループ・ピート サンプラス】(1)
R・ナダル(スペイン) 棄権 0勝1敗
(4)D・ティーム 1勝1敗
(6)G・ディミトロフ 2勝0敗
(7)D・ゴファン 1勝1敗
(補)
P・カレノ=ブスタ(スペイン) 0勝1敗
【グループ・ボリス ベッカー】(2)R・フェデラー 3勝0敗
(3)A・ズベレフ 1勝2敗
(5)
M・チリッチ(クロアチア) 0勝3敗
(8)J・ソック 2勝1敗


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