男子テニスの最終戦であるNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は14日、グループ・ボリス ベッカーのシングルス予選ラウンドロビンが行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)が第3シードの
A・ズベレフ(ドイツ)を7-6 (8-6), 5-7, 6-1のフルセットで退け、準決勝進出を決めた。
>>ATP最終戦 組み合わせ表<<>>フェデラーvsチリッチ 1ポイント<<この日、ミスを重ねたフェデラーは第2セットを落としたが、ファイナルセットでは3度ズベレフのサービスゲームをブレークし、2時間12分で勝利を手にした。
試合後の会見で、フェデラーは「ファイナルセットで5-1とリードした時にイライラしてしまった。自分自身に言った。あと1ゲームで勝利なのに、一体何にイライラしているのか。全く意味が分からない、とね。今日はもっとのびのびできたら良かった」と振り返った。
両者は5度目の対戦で、フェデラーはズベレフに3勝2敗と勝ち越した。直近のロジャーズ・カップ(カナダ/モントリオール、ハード、ATP1000)決勝ではズベレフにストレートで敗れていた。
「モントリオールで対戦した時より、彼(ズベレフ)のフォアハンドを予測できたと思う。コートや環境も違う。今日はスライスが有効だった。ただ、それがいつも有効とは限らない。リターンではもっと攻撃的にいきたかった。今日の試合はお互いにとってタフだったと思う。第1セットのタイブレークを取れたのはラッキーだった」
弱冠20歳のズベレフは、世界ランキングで
R・ナダル(スペイン)とフェデラーに次いで現在3位。今シーズンはBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)とロジャーズ・カップでマスターズ2勝をあげている。
四大大会歴代最多19勝を誇るフェデラーは、才能豊かなズベレフについて「彼はローマとモントリオールを制している。23・24歳になった時の彼が、どんな状態でいるかを見てみたい。ラファやアンディ、ノヴァークらも10代からブレークした。ズベレフはすでに世界3位。ここまでの半年で、これからどこを改善させる必要があるか分かったと思う。もちろん、ここでの経験は彼自身にも彼のチームにも今後のためになるはず」と期待を寄せていた。
16日に行われる予選ラウンドロビンで、フェデラーは第5シードの
M・チリッチ(クロアチア)と対戦する。チリッチとは9度目の対戦でフェデラーの7勝1敗。唯一の敗戦は、2014年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)準決勝。
【グループ・ピート サンプラス】(1)R・ナダル 棄権 0勝1敗
(4)
D・ティーム(オーストリア) 1勝1敗
(6)
G・ディミトロフ(ブルガリア) 2勝0敗
(7)
D・ゴファン(ベルギー) 1勝1敗
(補)
P・カレノ=ブスタ(スペイン) 0勝1敗
【グループ・ボリス ベッカー】(2)R・フェデラー 2勝0敗
(3)A・ズベレフ 1勝1敗
(5)M・チリッチ 0勝2敗
(8)
J・ソック(アメリカ) 1勝1敗
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