男子テニスの最終戦であるNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は14日、グループ・ボリス ベッカーのシングルス予選ラウンドロビンが行われ、大会初勝利をあげた第8シードの
J・ソック(アメリカ)は試合後の会見で、昨夜に選手らが宿泊するホテルの火災報知器が鳴り響くアクシデントに見舞われたと明かした。
>>ATP最終戦 組み合わせ表<<>>ディミトロフvsゴファン 1ポイント速報<<ソックは「人生で聞いたことがないような音だった。自分の部屋は2階なんだけど、それは2階で起きていた。聞いた話では、自分の部屋が1番音が大きく聞こえる部屋だったらしい。本当に大きな音だった」と、その時の状況を話した。
「単なる試験なのかとも思ったけど、気付いたら明け方の4時だった。外へ出ると
R・ナダル(スペイン)や
D・ティーム(オーストリア)もいた。みんなを厚着していて寒さで震えていた。正直、惨めだった」
予期せぬ事態に見舞われるも、この日は第5シードの
M・チリッチ(クロアチア)を5-7, 6-2, 7-6 (7-4)の逆転で下して初勝利をあげて1勝1敗とし、準決勝進出へ望みをつなげたソックは「今日の試合は大きな意味があった」と振り返った。
「勝敗が同じになったらどうなるとか詳しくは分からない。今は自分のテニスに集中するだけ。分かっていることは、勝利を目指すだけ。今日は勝てたし、次の試合もそうなるように努めるだけ。それ以外は自分でコントロールできない。最後の最後に滑り込んで出場権を獲得した。正しく最高の気持ちだった。必死に頑張ればチャンスはあると思う」
今大会のシングルスはグループ・ピート サンプラスとグループ・ボリス ベッカーに分かれ、各グループの4選手が総当り戦を行う。各グループの上位2名が決勝トーナメントへ進出し、1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。
獲得ポイントは予選ラウンドロビンで1勝する毎に200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する。
【グループ・ピート サンプラス】(1)R・ナダル 0勝1敗
(4)D・ティーム 0勝1敗
(6)
G・ディミトロフ(ブルガリア) 1勝0敗
(7)
D・ゴファン(ベルギー) 1勝0敗
P・カレノ=ブスタ(スペイン)【グループ・ボリス ベッカー】(2)
R・フェデラー(スイス) 2勝0敗
(3)
A・ズベレフ(ドイツ) 1勝1敗
(5)M・チリッチ 0勝2敗
(8)J・ソック 1勝1敗
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