男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)は5日、シングルス決勝が行われ、予選勝者の
F・クライノビッチ(セルビア)は第16シードの
J・ソック(アメリカ)に7-5, 4-6, 1-6の逆転で敗れ、四大大会に次ぐグレードの「ATPマスターズ1000」で初優勝とはならなかった。もしソックに勝利していると、2001年のハンブルグ(現在はATP500)で予選から優勝した
A・ポルタス(スペイン)以来16年ぶりの予選勝者によるマスターズ制覇だった。
>>パリ・マスターズ 対戦表<<今大会で快進撃を見せていた25歳のクライノビッチは決勝戦の大舞台でソックから第1セットを先取する好スタートを切った。しかし、第2セットを落とすと失速し、ファイナルセットは第2ゲームから6ゲーム連取を許して1時間58分で力尽きた。
今年1月にけがから復帰クライノビッチは、今大会の予選を勝ち抜くと
杉田祐一、第10シードの
S・クエリー(アメリカ)、
N・マウー(フランス)を下して8強入り。準々決勝は第1シードの
R・ナダル(スペイン)の棄権により準決勝へ駒を進め、第9シードの
J・イズナー(アメリカ)との激闘を制して決勝へ進出していた。
惜しくもツアー初優勝を逃したクライノビッチだが、今大会の活躍で6日に発表された世界ランキングでは自己最高の33位へ浮上した。
一方、優勝のソックはマスターズ初優勝を果たすと同時に、12日に開幕するNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)の初出場が確定。さらに世界ランキングでは初のトップ10入りが決まった。


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