テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は12日、男子シングルス準々決勝が行われ、第27シードの
S・クエリー(アメリカ)にフルセットで敗れた第1シードの
A・マレー(英国)が試合後の会見で「ウィンブルドンの敗戦は落胆する。チャンスがありながらの敗戦だから、終わってしまって悲しい」とコメントした。
>>ウィンブルドン対戦表<<この日、王者マレーは安定したストロークでポイントを重ねて第1セットを先取。第2セットも先にブレークに成功する好スタートを切ったが、2度のブレークを許してこのセットを落してしまう。
その後もクエリーの強力なサービスとフォアハンドに苦しみ、第4・ファイナルセットではわずか2ゲームしか奪うことが出来ず、6-3, 4-6, 7-6 (7-4), 1-6, 1-6のフルセットで力尽きた。試合時間は2時間42分。
「何とか第3セットを取ったけど、第2セットを取っていればストレートで終わっていたかもしれなかった。最後はサム(クエリー)が本当に良いサービスを打っていた。リラックスもしていて、自分のショットを打ち込んでいた。ほとんど何も出来なかった」
マレーは今大会直前のエキシビションマッチで最終調整を行う予定だったが、臀部の負傷を理由に欠場。この試合の終盤でも臀部が痛む素振りを見せており「最後まで頑張りたかったし、何とか活路を見い出したかった。大会を通してずっと痛みがあった。それでも、最後まで全力を尽くした。それには誇りを感じている」と明かした。
2連覇と3度目の優勝に届かなかったマレーは、最後に「最善のアドバイスをもらい、それに従うだけ。それが休養をとるならそうするし、トレーニングならそうするつもり。この大会をベストの状態で臨みたかった。今はチームと話し合い、最善のアドバイスを受けて決断するつもり」と今後の予定について語った。
一方、四大大会初のベスト4進出を果たしたクエリーは、準決勝で第7シードの
M・チリッチ(クロアチア)と対戦する。チリッチは、準決勝で第16シードの
G・ミュラー(ルクセンブルグ)をフルセットで下しての勝ち上がり。
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