男子テニスツアーのAEGON選手権(イギリス/ロンドン、芝、ATP500)は25日、シングルス決勝戦が行われ、世界ランク32位の
F・ロペス(スペイン)が第4シードの
M・チリッチ(クロアチア)を激闘の末に4-6, 7-6 (7-2), 7-6 (10-8)の大逆転で破り、大会初、キャリア通算6勝目をあげた。
この日、35歳のロペスはチリッチのサービスゲームを1度も破ることが出来ずに第1セットを落とす。続く第2セットでは両者サービスキープからタイブレークへ突入し、先にリードしたロペスがこのセットを取りきってセットカウント1-1へ持ち込む。
その後、ファイナルセットでも接戦を繰り広げた両者は、どちらも譲らずに2度目のタイブレークへ。一進一退の攻防の中、最後はチリッチのフォアハンドがアウトし、2時間31分に及んだ激闘に終止符が打たれた。
勝利の瞬間、ロペスは両手で顔を覆って天を仰ぎ、喜びを噛み締めていた。
今大会、ロペスは1回戦で第2シードの
S・ワウリンカ(スイス)、2回戦で
J・シャルディ(フランス)、準々決勝で第7シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)、準決勝で第6シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)とシード勢を次々と破り、ノーシードで決勝まで駒を進めていた。
先週のメルセデス・カップ(ドイツ/シュツットガルト、芝、ATP250)でも準優勝を飾っていたロペスは今回、昨年7月のスイス・オープン・グシュタード(スイス/グシュタード、クレー、ATP250)以来となるタイトルを手にした。
■関連ニュース■
・芝で2大会連続の決勝進出・錦織 ラケット破壊を語る・キリオス 棄権の錦織を擁護