男子テニスの下部大会であるAEGONイルクリー・トロフィー(イギリス/イルクリー、芝、ATPチャレンジャー)は20日、 シングルス1回戦が行われ、主催者推薦で出場の
M・ウィリス(英国)が予選勝者の
M・エブデン(オーストラリア)を1-6, 7-6 (7-5), 6-4の逆転で破り、初戦突破を果たした。
この試合、ウィリスは第1セットでわずか10ポイントしか奪えずセットを落とす、も、タイブレークの末に第2セットをものにすると、ファイナルセットでは初のブレークに成功。1時間38分で勝利した。
2回戦では、世界ランク206位の
S・グロス(オーストラリア)と対戦する。グロスは1回戦で第6シードの
D・キング(バルバドス)を下しての勝ち上がり。
ウィリスは昨年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で最も注目された選手。
当時、世界ランキング772位だったウィリスは、イギリス国内予選を勝ち上がり、ウィンブルドンの予選出場権を獲得すると、予選では
杉田祐一に1回戦で勝利するなどの活躍で3試合を勝ち抜いて本戦出場。
その後も快進撃は止まらず、本戦1回戦で当時世界ランキング54位の
R・ベランキス(リトアニア)をストレートで破り、四大大会初勝利。そして2回戦では同大会7度の優勝を誇る
R・フェデラー(スイス)とセンターコートで対戦した。
昨年1月の時点では現役を退く意思を固めていたウィリスだったが、恋人の一言で続行を決意。フェデラーの対戦を終えたウィリスはトップ100入りを目指すと宣言し、以来怪我を抱えつつも大会に出場。
今年のウィンブルドンは、シングルス予選とダブルスのワイルドカードを獲得している。
一方、敗れたエブデンは現在世界ランキング271位。2012年のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)3回戦では当時世界ランキング8位だった
M・フィッシュ(アメリカ)を破るなどの活躍をみせ、同年の世界ランキングで自己最高の61位へ浮上した。
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