テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は30日、男子シングルス1回戦が行われ、第8シードの
錦織圭が21歳の
T・コキナキス(オーストラリア)を4-6, 6-1, 6-4, 6-4の逆転で下して3年連続6度目の初戦突破を果たし、四大大会初優勝へ向けて前進した。
>>錦織 vsシャーディ 1ポイント速報<<>>錦織ら全仏OP対戦表<<この日、初対戦のコキナキス相手に錦織は第3ゲームでブレークを許し、自身は4度のブレークチャンスをいずれも活かせずに第1セットを落とす。
しかし、徐々にペースを上げてきた錦織が第2セットで2度のブレークに成功し、セットカウント1-1に。続く第3セットでは、ポイント獲得時に雄叫びをあげて自身を奮い立たせ、コキナキスのサービスゲームを2度破って2セットアップと王手をかけた。
その後、第4セットの第5ゲームでブレークに成功した錦織は、コキナキスの挽回を許さず、勝利を手にした。
2回戦では、世界ランク74位のJ・シャーディと対戦する。両者は今回が8度目の対戦で、錦織の5勝2敗。直近は今年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)2回戦で、その時は錦織がストレートで勝利している。
近年、グランドスラムの前週にはツアーへ参戦していなかった錦織だったが、右手首の怪我により満足のいく試合数をこなせていなかったため、最終調整として前週のバンク・エリック・ストゥルザ・ジュネーヴ・オープン(スイス/ジュネーヴ、レッドクレー、ATP250)にワイルドカード(主催者推薦枠)で急遽出場し、ベスト4へ進出していた。
過去の全仏オープンでは、2015年に日本男子で1933年の
佐藤次郎以来82年ぶりとなるベスト8進出の快挙を達成。昨年は4回戦で
R・ガスケ(フランス)に敗れた。
順当に勝ち進んだ場合、錦織と対戦する可能性があった第9シードの
A・ズベレフ(ドイツ)と第27シードの
S・クエリー(アメリカ)がいずれも同日の1回戦で敗退。錦織が準々決勝までに対戦の可能性があるのは、第22シードの
P・クエバス(ウルグアイ)のみとなった。
その他の日本勢では、予選勝者の
ダニエル太郎が2年連続の2回戦進出、世界ランク77位の
杉田祐一は第25シードの
S・ジョンソン(アメリカ)に敗れて初戦敗退となった。
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