男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は29日、シングルス準決勝が行われ、第4シードのD・ティエムが第1シードの
A・マレー(英国)に6-2, 3-6, 6-4のフルセットで初めて勝利し、大会初の決勝進出を果たした。ティエムが世界ランク1位のプレーヤーから勝利をあげるのは今回が初。
>>ナダルvsティエム 1ポイント速報<<>>バルセロナ対戦表<<この試合の第1セット、ティエムは得意のハードヒットで序盤から積極的に攻めて第1ゲームでブレークに成功。その後、1つブレークを返されたが、自身はマレーのサービスゲームを2度破ってこのセットを先取。
第2セット、互いにサービスキープが続いたが、ミスが増え始めたティエムは第8ゲームでブレークを許してしまいセットカウント1-1に。
迎えたファイナルセット、マレーの前後左右に展開される攻撃を前に疲れが見え始めたティエムだったが、第10ゲームで再びブレークに成功して2時間15分の激闘に終止符を打った。
マレーとの対戦は今回が3度目で、2014年のABNアムロ 世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、ハード )2回戦、2015年のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)準々決勝では、いずれもティエムが敗れていた。
23歳のティエムは、現在世界ランキング9位。2011年にプロ転向後、ここまで8度のツアー優勝を飾っている。
昨年は全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で四大大会初のベスト4へ進出。さらに「RACE TO LONDON」(最終戦出場ランキング)で上位8選手しか出場が許されないATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)に初出場した。
30日の決勝では第3シードの
R・ナダル(スペイン)と対戦する。この試合はピスタ・ラファ・ナダルの第2試合に組まれ、日本時間30日の23時(現地時間30日の16時)以降に開始予定。
ティエムは、今年2月のリオ・ オープン(ブラジル/リオデジャネイロ、レッドクレー、ATP500)に続く今季2勝目、キャリア通算9度目の優勝を狙う。
■関連ニュース■
・ジョコ 初出場ティエム絶賛・錦織 対戦したティエム評価・ナダル戦で疑惑の大誤審