男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は28日、シングルス準々決勝が行われ、苦戦しながらも勝ち進んだ第1シードの
A・マレー(英国)は、前週に敗れた第10シードのA・ラモス=ヴィノラスに2-6, 6-4, 7-6 (7-4)の逆転で勝利し、大会初のベスト4進出を果たした。
>>バルセロナ・オープン対戦表<<第1セット、マレーは1度のブレークチャンスも得れず、第3・5ゲームでブレークされてこのセットを先取されたが、続く第2セットでは第9ゲームまで両者サービスキープが続いた末に、マレーが第10ゲームでブレークに成功してセットカウント1-1に。
ファイナルセットでは、互いに2度のブレークでタイブレークに突入。最後はマレーがミスの増えたラモス=ヴィノラスに競り勝ち、約3時間の長丁場を制した。
両者は今回が2度目の対戦だったが、初対戦となった前週のモンテカルロ・ロレックス・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)3回戦では、世界ランク1位のマレーが同19位のラモス=ヴィノラスに2-6, 6-2, 7-5の逆転負けを喫する番狂わせが起きていた。これで対戦成績は1勝1敗に。
マレーは今季、ここまで不調なシーズンを送っている。1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では、8年ぶりにベスト8を前に敗退。
ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権( アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、ATP500)では優勝を飾ったが、BNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)では1回戦、前週のモンテカルロ・ロレックス・マスターズでは3回戦敗退を喫していた。
今大会には、出場招待を受け入れて急遽トーナメントに参戦。初戦の2回戦では、対戦予定だった
B・トミック(オーストラリア)が背中の負傷により棄権したため、戦わずしてベスト16に進出し、3回戦では第16シードの
F・ロペス(スペイン)に苦戦しながらも6-4, 6-4のストレートで準々決勝に駒を進めていた。
準決勝では第4シードのD・ティエムと対戦する。ティエムは準々決勝でラッキールーザーで出場の
杉田祐一を6-1, 6-2のストレートで破っての勝ち上がり。
なお、同日には第3シードの
R・ナダル(スペイン)と予選勝者のチャン・ヘヨンによる準々決勝も行われる予定。
>>ナダルvsチャン 1ポイント速報<<
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