テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で、近年の男子テニス界を支配している第1シードの
A・マレー(英国)と第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が早期敗退する大波乱が起き、既に大会から姿を消した。そんな中、第9シードの
R・ナダル(スペイン)と第17シードの
R・フェデラー(スイス)の元王者2人が、かつての輝きを取り戻してきている。
>>フェデラーvsワウリンカ 1ポイント速報<<>>全豪OP 対戦表<<大会4日目の19日に誰も予想していなかった大波乱が起きた。
3連覇と7度目の優勝を狙っていたジョコビッチが世界ランク117位の
D・イストミン(ウズベキスタン)に、まさかの敗戦。
ジョコビッチが全豪オープンで3回戦を前に敗れるのは、初戦敗退を喫した2006年以来11年ぶり。四大大会の2回戦敗退は、
M・サフィン(ロシア)に敗れた2008年のウインブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)以来9年ぶりの波乱となった。
大番狂わせは、これだけに終わらなかった。大会7日目の22日、次は王者マレーがノーシードから勝ち上がって来た世界ランク50位の
M・ズベレフ(ドイツ)のネットプレーに屈し、4回戦敗退。
マレーが全豪オープンでベスト8を前に敗退するのは2009年以来8年ぶり。さらに四大大会でノーシードの選手に敗れるのは、2008年の全豪オープンで当時世界ランク38位だった
JW・ツォンガ(フランス)に敗れた時以来、9年ぶりだった。
2015・2016年の全豪オープン・ファイナリストである2人が消えた今、ベスト4に残ったのは、これまで男子テニス界の黄金時代を築いてきたナダルとフェデラー、さらに2014年覇者で第4シードの
S・ワウリンカ(スイス)、復活の兆しを見せる第15シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)の4人。
もしナダルとフェデラーが決勝進出を果たすと、両者が対戦するは2015年のスイス・インドア(スイス/バーゼル、室内ハード、ATP500)決勝以来。これまでは34度対戦し、ナダルが23勝11敗と勝ち越している。
2009年の全豪王者であるナダルは準々決勝で、世界1位に君臨していた時を彷彿とさせるパッシングショットなどを決めて第3シードの
M・ラオニッチ(カナダ)をストレートで振り切り、四大大会で2014年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)以来となる4強入りを果たした。
膝の怪我から復帰し、四大大会歴代最多17勝を誇るフェデラーは、3回戦で第10シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)に快勝、4回戦では第5シードの
錦織圭をフルセットで撃破。準々決勝ではマレーを破ったズベレフにストレート勝ちし、2年連続13度目のベスト4進出を決めた。
黄金時代の再来を予感させるナダルはディミトロフ、フェデラーはワウリンカと準決勝で対戦する。
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