テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は22日、男子シングルス4回戦が行われ、第1シードで世界ランク1位の
A・マレー(英国)が同50位の
M・ズベレフ(ドイツ)に5-7, 7-5, 2-6, 4-6で敗れる大波乱が起きた。マレーが全豪オープンでベスト8を前に敗退するのは、2009年以来8年ぶり。
>>錦織vsフェデラー 1ポイント速報<<>>全豪OP 対戦表<<第1セット、マレーは第4ゲームで先にブレークに成功。しかし果敢にネットプレーをしかけるズベレフに苦戦し、3度のブレークを許してこのセットを落とす。
第2セットは3ゲームを連取したマレーだったが、ズベレフの粘り強いテニスを前にミスを重ねて2度のブレークを許す。その後もポイント先行されるも第12ゲームで再びズベレフのサービスを破って、セットカウント1-1に追いつく。
しかし、第3・4セットも反撃の糸口を見出せないマレーは、挽回することができず敗退となった。
これまでの全豪オープンでマレーは2010・2011・2013・2015・2016年に決勝へ進出しているが、タイトルには手が届いていなかった。
昨年は、9大会でタイトルを獲得。11月には
N・ジョコビッチ(セルビア)を抜いて、プロ転向後初の世界ランク1位に上り詰めた。ATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)では決勝でジョコビッチを下して優勝を飾り、世界ランク1位で2016年シーズンを締めくくっていた。
一方、大金星をあげたズベレフは、準々決勝で第5シードの
錦織圭と第17シードの
R・フェデラー(スイス)の勝者と対戦する。
29歳のズベレフはツアー優勝こそないが、昨年のスイス・インドア(スイス/バーゼル、室内ハード、ATP500)では
S・ワウリンカ(スイス)を破る番狂わせを起こした。世界ランキングの自己最高は2009年の45位。
また、今大会は3連覇と7度目の優勝を狙っていた第2シードのジョコビッチが2回戦で世界ランク117位の
D・イストミン(ウズベキスタン)に敗れた。
昨年のファイナリストである世界1位のマレーと2位のジョコビッチの2選手が、ベスト8を前に姿を消す波乱となっている。
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