開局25周年記念として、WOWOWとIPC(国際パラリンピック委員会)が共同で立ち上げたパラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ「WHO I AM」。東京大会が開催される2020年まで、5年に渡る大型プロジェクトで、今年は世界のメダリスト8名が登場している。その最後を飾り、明日、12月17日(土)に放送されるのが、車いすテニスの
国枝慎吾。
17日の放送を前に、国枝本人を迎えての特別試写会がWOWOWで行われた。試写を終えて国枝は、「みなさんと一緒に見るのは恥ずかしかったですが、自分自身のキャリアが詰まった作品だったと思います。苦しい1年を振り返る意味でも、これからの競技人生の励みにもしていきたい」。
その言葉通り、国枝にとって2016年は肘の痛みとの戦いだった。十分な練習や試合経験を積むことができないまま臨むこととなったリオパラリンピックでは、3連覇を狙ったシングルスで準々決勝敗退。「最後はダブルスで銅メダルを取りましたが、結果には満足していません。それは今後の糧になると思っています」と国枝は語った。
パラリンピック連覇も止まり、10年守った世界ランク1位からも下がってしまった。しかし、国枝はチャンピオンのままではできなかった挑戦をするという。「肘の回復が最優先ですが、車いすやフォームを見直したり、色々な変化を試してみて、どんな年になるか。全米あたりにはいい状態に持っていきたい」と来年の抱負を述べた。
現在、車いすテニスの世界は大きな変化が起こっている。「どの選手もすごくパワフルで、攻撃的なショットを選択する。それに対抗するため、自分もより攻撃的になる必要がある」と語り、さらに「万全であれば、相当いけるはずだという思いもある。ただ、今年1年はそれを確かめることが出来なかったので、それを一度確かめたい」。
そして目指すは東京パラリンピック。「ホームで開催されるパラリンピックでは、最大の目標が金メダル。まずは自分自身が万全の状態でテニスコートに上がること。それからですね、全ては」。国枝は2020年へ向け、新たなチャレンジとともに、新たなスタートを切っていた。
IPCxWOWOW パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM [WOWOWプライム]
12月17日(土)よる9:00 国枝慎吾(日本/車いすテニス)
※この番組は、字幕放送及び副音声における解説放送でもお楽しみいただけます。
ナビゲーター&ナレーター:西島秀俊
音楽:梁邦彦
フォトグラファー:新田桂一
詳しくは番組HP
http://www.wowow.co.jp/documentary/whoiam/※1月3日(火)深夜1:30から、2016年シーズン全8回一挙放送決定! [WOWOWライブ]
<WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信中>
「ダニエル・ディアス(ブラジル/水泳)」
「タティアナ・マクファデン(アメリカ/陸上)」
「サフェト・アリバシッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ/シッティングバレーボール)」
「エリー・コール(オーストラリア/水泳)」
「ザーラ・ネマティ(イラン/アーチェリー)」
「リカルディーニョ(ブラジル/ブラインドサッカー)」
「マールー・ファン・ライン(オランダ/陸上)」
<関連番組>
新春WOWOWテニス ドキュメンタリースペシャル
2017年1月1日(日・祝)夜6:00[WOWOWプライム]
日本が世界に誇るテニスプレーヤー
錦織圭、
伊達公子、
大坂なおみ、そして国枝慎吾、
上地結衣。彼ら5人の2016シーズンを振り返るとともに、未来を見据える想いに迫る。
■関連ニュース■
・王者ジョコ 国枝は「ヒーロー」・国枝慎吾 五輪3連覇ならず・国枝慎吾 単優勝者へ祝福拍手