男子テニスのスイス・インドア(スイス/バーゼル、室内ハード、ATP500)は29日、シングルス準決勝が行われ、第3シードの
錦織圭が世界ランク37位の
G・ミュラー(ルクセンブルグ)に4-6, 7-6 (7-3), 6-3の大逆転で勝利して2011年以来5年ぶり2度目の決勝進出を果たし、2月のメンフィスオープン(アメリカ/メンフィス、ハード、ATP250)に続く今季2勝目に王手をかけた。
>>スイス・インドア 対戦表<<第1セット、錦織はサウスポーから繰り出す強烈なミュラーのサービスに苦戦するも、パッシングショットなどを決めて第4ゲームで先にブレークに成功。しかし、第8ゲームでは2本連続でバックハンドのミスを犯してブレークバックを許すと第10ゲームもブレークされ、このセットを落としてしまう。
続く第2セットもミュラーの高速サービスを攻略することができない錦織は、第10ゲームで2本のマッチポイントを握られたが、これを死守。タイブレークを制してファイナルセットに持ち込む。
迎えたファイナルセット、勢いに乗った錦織は第6ゲームで先にブレークに成功し、フルセットの接戦を制して今季5度目のツアー決勝進出を果たした。
決勝では、第4シードの
M・チリッチ(クロアチア)と予選勝者の
M・ズベレフ(ドイツ)のどちらかと対戦する。
準々決勝では過去4連敗中だった元世界ランク4位の
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)をストレートで下し、2007年にプロ転向してから自己最多のシーズン55勝目をあげた。
2011年のスイス・インドアでは、
N・ジョコビッチ(セルビア)らを破り決勝進出。
R・フェデラー(スイス)に敗れるも準優勝を果たした。
今年10月上旬の楽天ジャパン・オープン(東京/有明コロシアム、ハード、ATP500)で痛めた臀部の怪我からの復帰戦となった今大会、好調を維持している錦織はファーストサービスが入った時に80パーセント以上の確率でポイントを獲得し、相手に1度もブレークを許さずにベスト4へ進出していた。
また、11月13日に開幕するATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、ハード)に3年連続の出場が確定しており、31日発表の世界ランキングでM・ラオニチを抜いて自己最高タイの4位に復帰することも決まっている。
31日から始まるBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、ATP1000)では第5シードで出場、初戦の2回戦でA・マンナリノと
V・トロイキ(セルビア)の勝者と対戦する予定。
>>パリバ・マスターズ対戦表<<
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