テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は7日、男子シングルス準々決勝が行われ、第6シードの
錦織圭(日本)が優勝候補で第2シードの
A・マレー(英国)を1-6, 6-4, 4-6, 6-1, 7-5のフルセットで破る金星をあげ、2年ぶり2度目のベスト4進出を果たした。
>>全米オープン対戦表<<>>錦織vsマレー1ポイント速報<<第1セット、第1ゲームで錦織はバックハンドのウィナーを決めるなどで0-40と3本のブレークチャンスを握るも、ものにすることが出来なかった。その後、第4ゲームではマレーの強烈なバックハンドのリターンに押されてブレークを許し、第6・第7ゲームを連取されて、35分でこのセットを落とす。
第2セットも主導権をマレーに握られる中、第7ゲーム途中で雨が降り始め、試合は一時中断。再開後、息を吹き返した錦織が第9・第10ゲームを連取して、セットカウント1-1に追いつく。
第3セットは一進一退の攻防が続くも、第9ゲームで最後ミスを犯した錦織は、このセット3度目のブレークを許す。続く第10ゲームもサービスキープされ、セットカウント1-2と崖っぷちに追い込まれたが、第4セットを取り返してファイナルセットへ。
そして、ファイナルセットも両者一歩も譲らない中、錦織が第11・第12ゲームを連取して勝利を手にした。
両者は今回が9度目の対戦で、錦織から2勝7敗。今年のリオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)の準決勝では完敗していた。
準決勝では、第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)とリオデジャネイロ・オリンピックで銀メダルを獲得した元世界ランク4位の
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)の勝者と対戦する。
全米オープンで錦織は2014年にグランドスラム初の決勝進出を果たし、
M・チリッチ(クロアチア)に敗れるも準優勝。2015年は1回戦で
B・ペール(フランス)にフルセットで敗れた。
一方、敗れたマレーは2012年のロンドンオリンピック(イギリス/ロンドン、芝)に続きリオデジャネイロ・オリンピックで金メダルを獲得し、男子シングルスで史上初の五輪連覇を成し遂げた。
さらに今年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)・全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)・ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)でグランドスラム3大会連続の決勝進出を果たす活躍などで、今大会の優勝候補として名前があがっていた。
【錦織vsマレー 対戦成績】<2016年>
全米オープン準々決勝 錦織圭 1-6, 6-4, 4-6, 6-1, 7-5 A・マレー
リオデジャネイロ・オリンピック準決勝 A・マレー 6-1, 6-4 錦織圭
デビスカップ A・マレー 7-5, 7-6 (8-6), 3-6, 4-6, 6-3 錦織圭
<2015年>
ロジャーズ・カップ準決勝 A・マレー 6-3, 6-0 錦織圭
ムチュア・マドリッド・オープン準決勝 A・マレー 6-3, 6-4 錦織圭
<2014年>
ATPツアーファイナル予選 錦織圭 6-4, 6-4 A・マレー
<2013年>
ブリスベン国際準決勝 A・マレー 6-4, 2-0 途中棄権 錦織圭
<2012年>
全豪オープン準々決勝 A・マレー 6-3, 6-3, 6-1 錦織圭
<2011年>
上海マスターズ準決勝 A・マレー 6-3, 6-0 錦織圭
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