アメリカに拠点を置く世界有数の経済誌フォーブスが、この12カ月で世界で最も収入の高いアスリート100人のリストを発表し、日本のアスリートでは
錦織圭が日本人最高位となる29位にランクインした。25歳の錦織はこの1年間で急激に収入を上げ、このエリート・リストの上位進出となった。
プロテニス選手で最高位は4位の
R・フェデラー(スイス)。今季は怪我に悩まされ、思うように大会へ出場出来ずにいるフェデラーだが、それでもこの12カ月で手にした収入はプロテニス界でトップに立った。
昨年の総収入は6,780万ドル(約72億5,000万円)だが、テニス選手として獲得した賞金はそのうち780万ドル(約8億3,000万円)にとどまっている。
残る6,000万ドル(約64億2,000万円)は、ナイキやロレックス、メルセデス・ベンツ、クレディ・スイスなどのスポンサーとの大型契約から得ている。
同じくプロテニス選手でトップ10入りしたのは6位の
N・ジョコビッチ(セルビア)で、総収入は5,580万ドル(約59億7,000万円)。
ジョコビッチは、約1週間前にテニス選手として初めて生涯獲得賞金額が1億ドル(約107億円)に達した選手となった。
R・ナダル(スペイン)は昨年はグランドスラムで優勝が飾れなかったシーズンではあったが、21位にランクイン。ナダルに次ぐのが錦織となっている。
以下、40位に女子世界ランク1位の
S・ウィリアムズ(アメリカ)がランクイン。セリーナは女性アスリートとして初めてこのリストに載るなど、最も収入が高い女性アスリートである。
74位には
A・マレー(英国)、テニス選手として最後となるのは88位の
M・シャラポワ(ロシア)。奇しくもシャラポワは、ドーピング違反から2年間の出場停止処分が下されたばかりだった。
トップに立ったのは、プロサッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドの8,800万ドル(約94億1,000万円)、2位には同じくプロサッカー選手のリオネル・メッシで、8,140万ドル(約87億1,000万円)となっている。
以下がランクインしたテニス選手のランキングと総収入額とその内訳。
■4位:R・フェデラー
6,780万ドル(約71億6,000万円):賞金780万ドル、スポンサー契約など6,000万ドル
■6位:N・ジョコビッチ
5,580万ドル(約59億7,000万円):賞金、2180万ドル、スポンサー契約など3,400万ドル
■21位:R・ナダル
3,750万ドル(約40億1,000万円):賞金550万ドル、スポンサー契約など3,200万ドル
■29位:錦織圭
3,350万ドル(約35億8,400万円):賞金350万ドル、スポンサー契約など3,000万ドル
■40位:S・ウィリアムズ
2,890万ドル(約30億9,000万円):賞金890万ドル、スポンサー契約など2,000万ドル
■74位:A・マレー
2,300万ドル(約24億6,000万円):賞金800万ドル、スポンサー契約など1,500万ドル
■88位:M・シャラポワ
2,190万ドル(約23億4,000万円):賞金190万ドル、スポンサー契約など2,000万ドル
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