テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は大会13日目の3日、女子シングルス準決勝が行われ、第4シードの
G・ムグルサ(スペイン)が第21シードの
S・ストーサー(オーストラリア)を6-2, 6-4のストレートで下し、グランドスラム初優勝へ王手をかけた。
>>全仏オープン対戦表<<22歳のムグルサは、決勝戦で昨年覇者で世界ランク1位の
S・ウィリアムズ(アメリカ)と対戦する。去年のウィンブルドンの決勝戦以来となる対戦にムグルサは「あの時よりかなり大人になっている。」と自身を評価していた。
「とても緊張していたし、そのプレッシャーに上手く対処できなかった。」とムグルサは、セリーナに6-4, 6-4のストレートで敗れた去年のウィンブルドンの決勝戦を振り返った。
「コートの中でも外でも、今では上手く感情をコントロール出来るようになっている。それはとても大切なこと。なぜなら、時にはその感情を表しては良くないこともあるから。」とムグルサ。
22度目のグランドスラム優勝を狙うセリーナは、この数年は女子テニス界で圧倒的な強さを見せていた。ムグルサは、テニスファンはそんな状況に何らかの変化を望んでいるはずと信じている。
去年のウィンブルドンでは「我々は新しい選手の登場を待ち望んでいるとファンは語っていた。フランスの観客がどう思っているかは分からないが、彼等がセリーナのことをとても好きだということだけは分かっている。彼女の応援もたくさんあるとは思うけど、自分への応援もあってくれると願っている。」とムグルサは決勝戦での対戦について語っていた。
これまでの両者の対戦はセリーナの3勝1敗だが、ムグルサが唯一セリーナを下したのは、この全仏オープンでのこと。それは2014年の2回戦で、ムグルサはセリーナを6-2, 6-2で下す金星を飾っていた。そのことから、今回の対戦でもムグルサが勝利する可能性の高さを感じているファンも多い。
34歳のセリーナはこの日、
K・ベルテンス(オランダ)を7-6 (9-7), 6-4のストレートで下していた。4日に行われる決勝戦でセリーナが優勝すると、
S・グラフ(ドイツ)が持つオープン化以降最多となるグランドスラム優勝回数の22回に並ぶこととなる。
(STATS - AP)
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