海外メディアのFOX SPORTSは18日、男子テニスツアーのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)1回戦で、試合中にボールボーイの顔がコートのバックネットへ激突するアクシデントが起き、インターネットにその動画が投稿されたと報じた。
>>バルセロナ・オープン対戦表<<それが起きたのは、世界ランク54位の
T・ガバシュビリ(ロシア)が同66位の
N・アルマグロ(スペイン)を1-6, 7-6 (7-3), 6-2のフルセットで下した試合中。
今のようにインターネットが世界中に普及される前は、今回のような珍事は観戦に訪れた観客か、たまたま放送していたテレビカメラが映していなければ見ることが出来なかった。しかし今回のように、今ではそれが動画としてインターネットにアップされてしまう。
現在プロテニス・ツアーはヨーロッパを中心とする赤土(レッドクレー)の大会シーズンに突入。かつて、
M・シャラポワ(ロシア)はそのクレーコートでの戦いを「氷の上にいる牛になった気分」と表現したように、赤土ではスライド・フットワークが必要とされる滑るコート。
今回のアクシデントは、そんなクレーコートの観客席の下に敷かれたコンクリートとの境目で起きた。
先週行われたモンテカルロ・ロレックス・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)でも、
G・モンフィス(フランス)が似たような状況に陥っていた。クレーコートでスライドしたが、足だけが止まってしまい転倒しそうになった。
それは危険なアクシデントにつながりかねないとする見方があり、大会側は何らかの処置をとった方が良いのではと声があがっていた。
今回のボールボーイのアクシデントも笑ってしまうよりは、ボールボーイの体を心配してしまうもの。しかし、ボールボーイはすぐに立ち上がると恥ずかしそうに微笑み、試合の妨げにならないように本来のポジションへと戻った。観客からは小さな拍手が送られていた。
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