国際テニス連盟であるITFが発表したところによると、不正行為を犯したことで2人の審判員に処罰が下され、その他4人のテニス関係者が現在調査を受けていることが8日に明らかになった。
その処分は、イギリスのメディアである『ガーディアン』がネット上で公にしたニュースを受けてITFによって正式に発表された。
カザフスタン出身のK・パルフェノフは、2015年2月付けで永久追放された。それは、自身のフェイスブックを使って他の関係者と連絡を取り、試合のスコアを故意に操作しようとしたと、ITFが声明で明かした。
クロアチア出身のD・ピトナーは8月から1年間の職務停止処分を下された。ITFによると、選手がコーチに伝えた体調に関する情報を横流しにし、その選手が出場する試合への賭けが行われているサイトへ定期的にログインしていた。
その他、4人のテニス関係者が過去に行った行為に対して調査中であり、その調査期間中は職務に就くことを禁止されている。
「今後の調査への偏見などを避けるために、現在行われている調査の本質や詳細などは公にすることは出来ない。いずれかの関係者に処分が下された場合は、すぐに公表することを約束する。」とITFは語っている。
ITFの規約が12月に変更されており、関係者への処分が公開されることが認められたが、テニス関係機関がメディアからの質問を受けて、なぜ詳細だけを発表したかは説明されていない。同時に、この事案に関わった試合の詳細もなぜ明かされなかったかの説明も拒否していた。
『ガーディアン』によると、今回の事案は男子プロテニス・ツアーの下部大会であるフューチャーズ大会で起きたとしている。審判員が犯罪組織から賄賂を受け取り、その代わりにライブスコアを操作することで、賭けを行っている人物が次のポイントが何になるかを賭けが行われる前に分かるようにしていた。
この出来事は、先月行われた全豪オープンに大きな影を落とした、BBCとバズフィード・ニュースが明らかにしたトップレベルの試合での八百長疑惑のきっかけだった。この発表を受けてテニス腐敗防止委員会が監視するテニスの腐敗防止に関する独自の調査を行うことが決められた。
(STATS - AP)
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