テニスの八百長に関する確かな証拠がないとの報告に答える形で、プロテニス界に関わる組織が独自の調査を行うためにテニス腐敗防止グループを設立することにしたと、その計画に詳しい人物が明らかにした。
>>全豪オープン対戦表<<その人物は、テニス腐敗防止委員会が、現時点ではまだ調査について何も発表していないことから、匿名を条件として話していた。
公式な発言は全豪オープン会場で27日に行われる会見の席で明かされるようだ。
男子プロテニス協会(ATP)のC・カーモード会長、国際テニス連盟(ITF)のD・ハガーティ会長、ウィンブルドン大会委員会のP・ブルック委員長が、その会見へ出席する予定となっている。
その3人はテニス腐敗防止委員会の役員で、ブルックが現在の委員長を務めており、それはローテーションでの持ち回りとなっている。
計画に詳しい人物によると、調査はイギリスのロンドンから始められる。
先週から始まった今季最初のグランドスラムである全豪オープンは、大会初日にBBCとバズフィード・ニュースがあるレポートを公にした。
それはテニス関係機関がこの10年間でトップ50の選手10数名にかけられた八百長疑惑に対する調査を怠り、その証拠を隠滅していたとするものだった。選手の個人名は明かされていない。
それを受けて大会会場で急遽開かれた会合でカーモード会長は、八百長に関して調査をしなかったことを否定すると同時に、その証拠を隠滅したことも否定していた。そしてカーモード会長は、テニス腐敗防止委員会が腐敗行為に対しては常に慎重であり無頓着などにはならないとも加えていた。
テニス腐敗防止委員会は2008年から活動を始めており、ATP、ITFに加え女子プロテニス協会(WTA)とグランドスラム運営委員会の4つの組織がテニスというスポーツにおいて同じルールと同じペナルティを使用するために、腐敗防止規定を採用した時に設立された。
一年前、3人の選手がインターネットで試合に賭けをしたとして生涯出場停止処分を下された。その試合は、当時世界ランク4位だった
N・ダビデンコ(ロシア)と
M・バッサロ=アルグエッロ(アルゼンチン)の試合に、インターネットを通して通常では考えられないほど異常な賭け金が課されたことで、その試合の賭けは無効にされていた。
(STATS - AP)
>>WOWOWで全豪オープン実況中!吉崎仁康氏による現地レポート<<
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