テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/ メルボルン、ハード)で連日話題となっている八百長疑惑について、四大大会で8度優勝している元世界ランク1位の
A・アガシ(アメリカ)が電話でのインタビューに応じ、そのような事実を聞いたことはなかったと語った。
>>全豪オープン対戦表<<2006年に引退したアガシは、全豪オープンを賑わせているような、メディアが発したレポートで語られている八百長疑惑などは、一度も聞いたことはなかったと自身の現役時代を振り返っていた。
同時に、そのような八百長などが現在のテニスで、しかもトップ選手の間では起きてはいないと信じ、願っているとも語った。
「どんなスポーツでも、そのようなことが問題となっていることに心配している。なぜなら、スポーツがどんなものであるかという基盤を脅かす存在になりかねないと思っているから。どんなスポーツも、このようなことを本気で真面目に取り組む必要があると感じる。」とアガシ。
大会初日に、BBCとバズフィード・ニュースが明らかにしたレポートには、この10年間でテニス統括組織がトップ50にいる16名の選手の八百長に関与したという証拠に対する調査を怠ったと報じていた。そのレポートでは、選手の個人名は明かされていない。
「プロとして21年間生活していた。正直に生きることと世界のトップになることを基盤にして。21年間のどんな場面でも、そんなことは自分の知っている範囲では起きてはいなかった。」
「自分の届く範囲にはなかったのか、関係のないところでのことだったのか、自分だけの世界にいただけなのかは定かではない。しかし、自分の知る範囲では一度もなかった。」とアガシは続けていた。
今季最初のグランドスラムである全豪オープンには、テニス統括組織の役員達が緊急会議を開き、八百長疑惑に関する証拠隠滅をしたという噂を否定していた。現在まで行われてきた1・2回戦を終えた選手に対して、試合後の記者会見では八百長疑惑に関する質問が集中していた。
グランドスラム最多17度の優勝を誇る
R・フェデラー(スイス)は、今回のレポートは単なる憶測に過ぎないと述べていた。それには関与した選手の名前などの詳細は語られていないからだとしている。
現在男子世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)は、2007年にロシアでの大会期間中、故意に試合に負けるようにとアプローチがチームのメンバーにあった事実を明かしていた。
「もちろん我々はその場で断った。自分へ直接接してきたわけではなかった。」とジョコビッチはすぐに拒否したと事実を加えていた。
アガシは、男子プロテニス協会のATP、女子プロテニス協会のWTA、そして国際テニス連盟のITFは速やかにこの問題を調査すべきだと感じている。
「どんなスポーツでも、その統括組織はファンや競技の正当性を守るために、このような問題を真剣に扱わなければならないと深く信じている。そうするべきだし、そのレポートや会話からは、そのようにするべきだと語られているように聞こえる。」と自身の見解を述べていた。
(STATS - AP)
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