男子テニスツアーのシーズン開幕戦であるブリスベン国際男子(オーストラリア/ブリスベン、ハード)は4日、シングルス1回戦が行われ、世界ランク28位の
G・ディミトロフ(ブルガリア)が同15位で第5シードの
G・シモン(フランス)を6-3, 7-6 (12-10)のストレートで下し、2回戦進出を果たした。
>>ブリスベン国際男子 対戦表<<両者は今回が5度目の顔合わせで、2012年のロンドン五輪以来 約3年ぶりの対戦だった。今回の勝利で対戦成績はディミトロフから1勝4敗となり、シモンから初勝利を飾った。
この試合の第1セット、ディミトロフはファーストサービスの確率を43パーセントと落とすも、ファーストサービスが入った13本中12本をポイントにつなげた。そして、シモンに3度のブレークチャンスを与えるも全てしのぎ、自身は1度のチャンスをものにしてこのセットを先取。
続く第2セットでは、シモンに先にブレークを許すもすぐにブレークバックに成功。その後は接戦が続いてタイブレークに突入し、6-3でディミトロフがマッチポイントを握る。しかし、シモンに挽回されて6-6となり、どちらも譲らず白熱した展開となるが、最後はディミトロフが押し切り2時間5分で勝利した。
2回戦では、
V・トロイキ(セルビア)と
S・ジョンソン(アメリカ)の勝者と対戦する。
今大会のダブルスには
錦織圭(日本)とペアを組み、初戦を突破している。
現在24歳のディミトロフはキャリア通算4勝をあげており、2014年8月に記録した世界ランク8位が自己最高位となっている。
以前はフォームやプレースタイルがBIG4の一角である
R・フェデラー(スイス)と似ていることから「ベビー・フェデラー」と呼ばれ、多くの期待が寄せられていた。
2014年には3度の優勝を飾り、ウィンブルドンでは四大大会初のベスト4入りを果たすなど活躍を見せたが、昨年は大きな結果を残せず世界ランクを落としてしまった。
過去のブリスベン国際男子では2013年に準優勝を飾っており、昨年は準決勝でフェデラーに敗れるも4強入りを果たした。
一方、敗れたシモンは現在31歳で元世界ランク6位の実力者。キャリア通算では12大会で優勝を飾っている。ベースラインからのラリー戦、さらに強烈なカウンターショットと俊敏なフットワークを武器とする。
昨年のブリスベン国際男子でも1回戦で
J・ダックワース(オーストラリア)にストレートで敗れており、2年連続の初戦敗退となった。
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