男子テニスツアーの最終戦であるATPワールド・ツアーファイナル(イギリス/ロンドン、ハード)は22日、シングルス決勝戦が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードの
R・フェデラー(スイス)を6-3, 6-4のストレートで下し、史上初となる4連覇の快挙を達成すると同時に大会5度目の優勝を飾った。今回のタイトル獲得は今季11勝目、キャリア通算では59勝目。
>>ツアーファイナル組合せ表<<決勝戦、第1セットの第3ゲームでフェデラーからミスを誘い出したジョコビッチがブレークに成功。その後は両者サービスキープを続け、ジョコビッチが第1セットを先取。
第2セットに入っても安定感のあるテニスでブレークを許さなかったジョコビッチはフェデラーを寄せ付けなかった。そして第10ゲームをブレークし、試合に終止符を打った。
ジョコビッチは対フェデラー戦を22勝22敗のタイにした。両者は昨年のツアーファイナル決勝でも対戦する予定だったが、フェデラーが試合前に棄権し、ジョコビッチの優勝となっていた。
ツアーファイナル史上初の4連覇を達成、さらに大会5度目の優勝を飾った世界ランク1位のジョコビッチは、最多6度の優勝記録を持つフェデラーまであと1勝と迫った。
今大会は、グループ・スタン スミスの予選ラウンドロビン初戦で第8シードの
錦織圭に完勝。しかしフェデラーとの2戦目ではストレートで敗れ、8月から続いていた連勝記録は23でストップした。3戦目では第6シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)にストレートで勝利し、グループ2位通過で決勝トーナメントへ進出。
準決勝ではグループ・イリナスターゼを3戦全勝で1位通過した第5シードの
R・ナダル(スペイン)に快勝して決勝進出を決めていた。
今年は全豪オープン・ウィンブルドン・全米オープンのグランドスラム3大会で優勝、またマスターズでは9大会のうち6大会でタイトルを獲得するなど、キャリア最高のシーズンを送っている。
一方、敗れたフェデラーは4年ぶりの優勝とはなかった。もしフェデラーがジョコビッチに勝利していた場合、ツアーファイナル史上最多更新となる7度目の優勝となっていた。
今大会はグループ・スタン スミスを3戦全勝で1位通過し、決勝トーナメント準決勝では第4シードの
S・ワウリンカ(スイス)とのスイス勢対決をストレートで制しての勝ち上がりだった。
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