男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード)は3日、シングルス2回戦が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が
T・ベルッチ(ブラジル)を7-5, 6-3のストレートで下し、連勝を18へと延ばした。
>>パリ・マスターズ対戦表<<シード選手は1回戦が免除されているため、この日の2回戦が初戦だったジョコビッチは、改装したスタジアムの新たに塗り替えられたコートで大会3連覇を目指し、今季最初のインドアでの大会で順当な勝ち上がりを見せた。
「良いテストになった。新しい施設でブルーの新しいコートでの試合。それに慣れて調整するのには、正直ちょっと時間がかかった。」と語るジョコビッチは、この大会での優勝で、同シーズン6度のマスターズ大会での優勝を初めて飾る快挙へチャレンジしている。
ジョコビッチが最後にインドアで試合をしたのは、昨年の11月にまでさかのぼる。それは昨年の最終戦であるロンドンでのATPワールドツアー・ファイナルズだった。その時ジョコビッチは、優勝で大会を終えていた。
そして迎えた今シーズンは素晴らしい成績を続けた。グランドスラムだけでも27勝1敗の成績を残しており、この日の勝利で今季の成績を74勝5敗と、シーズン終了時点のランキングも、この5年間で4度目となる1位を既に確定させている。
ここパリは、ジョコビッチが全仏オープンでグランドスラム全てでの優勝となる生涯グランドスラムの達成を目指しながら、決勝戦で
S・ワウリンカ(スイス)に敗退し阻まれて以来だった。そんなジョコビッチは、この日の試合でサービスの調子が上がらず、第1セットの第5ゲームでベルッチにブレークを許してしまう。
サウスポーで世界ランク40位のベルッチは、深いストロークと切れ味のあるスライスを織り混ぜたラリー戦を展開し、詰めかけた観客を魅了するプレーを披露していたが、続く自身のサービスゲームではジョコビッチにブレークバックをされると、徐々に試合の流れがジョコビッチへと傾いていった。
「今日の試合では、もっと上手く出来たはずと思うポイントがいくつかあった。それでも全体的には、安定したプレーが出来たと感じている。」とジョコビッチは、試合を振り返った。
10度のグランドスラム優勝経験を持つジョコビッチは、3回戦で第14シードの
G・シモン(フランス)と対戦する。
(STATS - AP)
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