女子ツアー最終戦であるBNPパリバWTAファイナルズ・シンガポール(シンガポール、ハード)は29日、予選ラウンドロビンのレッド・グループ2試合が行われ、第7シードの
F・ペネッタ(イタリア)は第3シードの
M・シャラポワ(ロシア)に5-7, 1-6のストレートで敗れ、予選敗退が決まると同時に、現役生活に終止符を打った。
全米オープンを制した33歳のペネッタは、そのグランドスラム初優勝の直後に今シーズンをもって現役を引退する決断を下していることを明らかにしていた。
「今は、これが最後の試合だという実感はない。これまでの試合の後と変わりなく感じている。何故かは分からない。きっと数日後にもっと違う気持ちになるのではと思う。」と、ペネッタはまだ実感していない様子だった。
シャラポワはこの日の勝利で予選ラウンドロビン3試合全勝で準決勝進出を決めた。その他、第1シードの
S・ハレプ(ルーマニア)、第5シードの
A・ラドワンスカ(ポーランド)、そしてペネッタが1勝2敗で並び、失セット数でラドワンスカが準決勝進出となった。ペネッタはこの日の試合で、1セットでもシャラポワから奪っていたら、ラドワンスカに代わって準決勝進出するはずだった。
ペネッタは序盤で先にブレークを奪いゲームカウント3ー1とリードしていたが、第8ゲームでシャラポワにブレークバックを許すと、その後は試合の主導権を握られ反撃出来ず敗れた。
「マリア(シャラポワ)のような素晴らしいチャンピオンを相手に最後試合ができたことは最高のことだった。こんなに良い選手に負けたのだから、テニス人生にさようならを言うには、これ以上ない最後の試合になった。もうこれ以上他に言葉はないわ。」とペネッタは、敗戦ながら最後の試合に満足げだった。
(STATS - AP)
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