男子テニスツアーの楽天ジャパン・オープン(日本/東京、ハード)は7日、シングルス2回戦が行われ、昨年覇者で第2シードの
錦織圭(日本)が世界ランク50位の
S・クエリー(アメリカ)に7-6 (7-3), 6-3のストレートで勝利し、4年連続のベスト8進出を果たした。
>>楽天OP対戦表<<センターコートで行われたこの試合、平日にも関わらず錦織の試合を一目見ようと会場には多くの観客が駆けつけていた。
第1セット、両者サービスキープが続く中、第9ゲームで錦織は地元日本でエア・ケイを披露し会場を沸かせるシーンも見られた。両者サービスキープが続く中、どちらも相手にブレークチャンスを与えずにタイブレークに突入。その後、錦織が5ポイント連取に成功して勢いに乗りこのセットを先取する。
続く第2セットでは、第3ゲームで錦織がこの試合初めてブレークチャンスを掴み、巧みなドロップショットを決めてブレークに成功。その後も安定した試合展開を見せた錦織がクエリーを圧倒し最後は錦織がグラウンドスマッシュを決めて勝利を手にした。
準々決勝では、第6シードの
M・チリッチ(クロアチア)と
S・ジョンソン(アメリカ)の勝者と対戦する。もしチリッチが勝利した場合、両者は今回が10度目の対戦で、錦織は昨年の全米オープン決勝で敗れたが、今年のシティ・オープンでは錦織が勝利している。対戦成績は錦織から6勝3敗。
世界ランク6位の錦織は、今年のグランドスラムでは全豪オープン・全仏オープンでベスト8入りを果たすも、ウィンブルドンでは左ふくらはぎの負傷により2回戦で棄権。
昨年準優勝を飾った全米オープンには日本人男女を通じて初となる四大大会最高の第4シードで出場するも、1回戦で
B・ペール(フランス)に敗れてまさかの敗退を喫した。
今大会の1回戦では18歳の
B・コリッチ(クロアチア)に苦戦するも逆転で勝利し駒を進めた錦織。昨年の同大会では決勝で
M・ラオニチ(カナダ)を下して大会2度目のタイトルを獲得。今回は3度目、2連覇を狙う。
一方、敗れた28歳のクエリーは1回戦で世界ランク37位の
A・ドルゴポロフ(ウクライナ)を下しての勝ち上がり。これまでツアー通算7勝を飾っており、世界ランキングでは2011年1月に記録した17位が自己最高位となっている。
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