男子テニスツアーの楽天ジャパン・オープン(日本/東京、ハード)は本戦初日の5日、シングルス1回戦が行われ、昨年覇者で第2シードの
錦織圭(日本)が18歳のB・コリッチに2-6, 6-1, 6-2の逆転で勝利し、苦しむも2連覇へ向けて前進した。
>>楽天OP対戦表<<この試合の第1セット、錦織はコリッチの勢いに押されて4ゲーム連取を許す一方的な展開となった。第5ゲームでようやくサービスキープに成功するも、コリッチに傾いた流れを自身に引き戻せずこのセットを落としてしまう。
日本のエースが初戦の第1セットを落とす展開に会場も動揺が隠せない中、第2セットから調子を上げてきた錦織は、フォアハンドのウィナーやネットプレーなど錦織らしさを発揮しコリッチを圧倒。最後は期待の若手に力の差を見せつけて勝利を手にした。
2回戦では、世界ランク50位の
S・クエリー(アメリカ)と対戦する。錦織とクエリーは今回が通算7度目の対戦で、対戦成績は3勝3敗となっている。
世界ランク6位の錦織は、今年のグランドスラムでは全豪オープン・全仏オープンでベスト8入りを果たし、ウィンブルドンでは左ふくらはぎの負傷により2回戦で棄権。
昨年準優勝の全米オープンには日本人男女を通じて初となる四大大会最高の第4シードで出場するも、まさかの初戦敗退を喫した。
その後、国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ入れ替え戦(プレーオフ)日本対コロンビア戦に最年長として出場。錦織はエースとしてシングルス2試合を勝ちきり、日本の勝利に貢献しワールドグループ残留を決めた。
昨年の楽天オープン決勝では
M・ラオニチ(カナダ)を下して大会2度目のタイトルを獲得している錦織。今回は3度目、2連覇へ挑む。
一方、敗れた18歳のコリッチは今後の活躍に期待がかかる若手の1人で、今年2月に行われたドバイ・デューティー・フリー・テニス選手権男子では、
A・マレー(英国)を撃破してベスト4進出を果たすなど、世界ランキングも徐々に上げてきている。
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