女子テニスツアーの東レ・パン・パシフィック・オープンテニス(東京/有明コロシアム、ハード)は25日、シングルス準々決勝が行われ、世界ランク15位で第8シードの
B・ベンチッチ(スイス)が同8位で第3シードの
G・ムグルサ(スペイン)を7-6 (7-1), 6-1のストレートで下し、大会初のベスト4進出を果たした。
>>東レPPO対戦表<<この試合の第1セット、ベンチッチが先にブレークに成功するも、ムグルサにすぐブレークバックを許し、両者一歩も譲らないままタイブレークへ突入。その後、ムグルサのミスが目立ち始め、最後はベンチッチがサービスエースで締めてこのセットを先取する。
第2セットでは、勢いに乗ったベンチッチが第3ゲームでブレークに成功。今回初の対戦となったムグルサをラリー戦で圧倒し、最後はムグルサのバックハンドがネットにかかり1時間42分で勝利した。
試合後のオンコート・インタビューでは「ファーストセットのような(もつれる)試合になるんだろうと思っていたんですけど、セカンドセットからギアを上げることが出来て、このように勝つことが出来てとても嬉しい。」と振り返ったベンチッチ。
現在18歳のベンチッチは、今年6月のAEGON国際女子でツアー初のタイトルを獲得。その後、8月のロジャーズ・カップ女子準決勝で世界ランク1位の女王
S・ウィリアムズ(アメリカ)を逆転で破り、決勝では
S・ハレプ(ルーマニア)の途中棄権によりツアー2勝目をあげている。
トップ選手から勝利をあげていることに対し、ベンチッチは「誰が誰に勝つか分からない世界なので、一つ一つその試合に集中して勝とうと、自分に集中しているんですよ。」と、謙虚な姿勢で話していた。
また、今大会の目標については「ただ、次の試合に勝ちたいだけです。」と、述べていた。
準決勝では、第1シードの
C・ウォズニアキ(デンマーク)と第5シードの
A・ケルバー(ドイツ)の勝者と対戦する。
一方、敗れた21歳のムグルサは、今年のウィンブルドンでグランドスラム初の決勝進出を果たした。その時は決勝でセリーナにストレートで敗れ、スペイン勢で1994年のC・マルチネス以来21年ぶりとなる全英優勝の快挙達成とはならなかった。また、大会後の世界ランキングでは自己最高位となる8位へ浮上した。
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