テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会2日目の1日に、5度の優勝を誇る第2シードの
R・フェデラー(スイス)、3年ぶり2度目の優勝を狙う第3シードの
A・マレー(英国)、第5シードの
S・ワウリンカ(スイス)らが登場。日本勢男子からは予選を勝ち上がった
西岡良仁(日本)、女子からは
奈良くるみ(日本)と予選を勝ち抜いて四大大会初の本戦入りを決めた
日比万葉(日本)が2回戦進出をかけて登場する。
>>全米オープン対戦表<<同大会5度の優勝を誇る第2シードのフェデラーは、1回戦で世界ランク33位の
L・マイェール(アルゼンチン)と対戦する。
フェデラーとマイェールは、昨年の上海マスターズ2回戦で対戦しており、その時は5度のマッチポイントをしのいだフェデラーが、ピンチを切り抜け大勝利をおさめていた。
今大会の前哨戦であるモントリオールを欠場していたフェデラーは、その後行われたシンシナティ決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)をストレートで退けて大会7度目の優勝を飾り、今大会に自信をつけて臨んできている。
フェデラーとマイェールの試合は、アーサー・アッシュ・スタジアムの第3試合に組まれている。
2012年覇者のマレーは、初戦でテニス界を騒がせている20歳の
N・キリオス(オーストラリア)と対戦する。
マレーと対戦するキリオスは、先日カナダで行われたロジャーズ・カップ2回戦でワウリンカに勝利するも、試合中にキリオスが発した言葉をコートサイドのマイクが拾った。それは、キリオスと同胞の
T・コキナキス(オーストラリア)がワウリンカのガールフレンドと関係を持ったとする下世話なものだった。そのことからキリオスはATPから罰金を課せられる処分を下されていた。
テニス界を騒がせているキリオスだが、昨年のウィンブルドンで
R・ナダル(スペイン)を下す大金星をあげて準々決勝進出を果たした。そして、今年は地元の全豪オープンでもベスト8入りを果たし、ウィンブルドンでも4回戦進出など、実力を証明している。
そんなキリオスとマレーは初戦で対戦するという厳しい組合せとなった。
両者の試合はアーサー・アッシュ・スタジアムのナイトマッチ第1試合に組まれている。
また、同日にはワウリンカ、第6シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)、第12シードの
R・ガスケ(フランス)、来年の全豪オープンを最後に引退を表明している
L・ヒューイット(オーストラリア)、女子では第2シードの
S・ハレプ(ルーマニア)、昨年ファイナリストで第4シードの
C・ウォズニアキ(デンマーク)、第5シードの
P・クヴィトバ(チェコ共和国)らが登場する。
日本勢では予選3試合勝ち抜いて2年連続の本戦入りを決めた西岡良仁、女子ではストレートインの奈良くるみと、予選を勝ち抜いてグランドスラム初の本戦入りを決めた日比万葉も初戦突破をかけ1回戦に臨む。
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