31日に開幕する全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)に男子第8シードで出場する
R・ナダル(スペイン)は、1回戦で男子ツアー期待の若手で伸び盛りの
B・コリッチ(クロアチア)と対戦する。これが2度目の対戦となるナダルだが、前回の対戦の印象は薄い。
>>全米オープン対戦表<<コリッチとの前回の対戦は、昨年終盤にスイスで行われたスイス・インドアの準々決勝だった。その時ナダルは、虫垂炎に悩まされながらもツアーを続けていたが、その大会が終わったら手術を受けようと決めていた時でもあった。
そんな時に戦ったのがコリッチで、その試合は精彩に欠いたナダルをコリッチがストレートで下し、結局その試合がナダルにとって昨年の最後の試合となっていた。
「あの時は、昨シーズンでも最も辛い時期だった。あんまり覚えていないが、酷いプレーだったと思う。」と、14度のグランドスラム優勝を誇るナダルは、当時を振り返っていた。
両者は月曜日に全米オープンで2度目の対戦をする。大会主催者にとっては、これほど話題を集めるであろう1回戦はないと思い、大会初日のアーサー・アッシュ・スタジアムのナイトマッチに組み込み、この日を締めくくる試合としてスケジュールを組んでいる。
コリッチは現在世界ランク35位で、惜しくもシード入りとはいかなかった。そのために初戦から、18歳の彼はトップシードとの対戦と厳しい試合を強いられることなった。
ナダルは「彼(コリッチ)は、このテニス界の将来を担う選手の1人。もちろん、厳しい試合になるだろう。」と対戦について語っていた。
今は良い状態にいると言う事を公言しているナダル。昨年の全米オープンは、連覇がかかっていたが、手首の怪我で欠場を余儀なくされ、その夢も叶わなかった。
29歳のナダルは、今年は第8シードとして出場する。今年のウィンブルドンでは、2回戦で当時世界ランク102位の
D・ブラウン(ドイツ)の前に屈した。今月出場した全米オープンへ向けてのハードコート2大会でも、準々決勝の壁を越えられずにいた。
それでもナダルは結果には表れてはいないものの、自身のプレーは良くなっていると言い続けている。そしてコリッチほどの実力のある選手との対戦で、その発言が本当であるかを示す機会を得たのである。
(STATS - AP)
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