男子テニスで世界ランク4位の
錦織圭(日本)は23日に自身の公式ブログを更新し、ロジャーズ・カップで
R・ナダル(スペイン)から初白星をあげたこと、さらに31日から開幕する全米オープンについて綴った。
左ふくらはぎの負傷により棄権を余儀なくされた悪夢のウィンブルドンから約1ヵ月後、錦織は完全復活を果たした。シティ・オープン(アメリカ/ワシントンDC、ハード)で今季3度目の優勝、キャリア通算10勝目をあげ、世界ランキングでは自己最高タイの4位へ返り咲いた。
その後のロジャーズ・カップ(カナダ/モントリオール、ハード)では3回戦で
D・ゴファン(ベルギー)に勝利し、ナダルとの準々決勝へ駒を進めた。錦織自身は復帰後、ゴファン戦に手応えを感じており「この2週間で一番良かったと思います。自信をもって打ち込んでいけました。」と綴っている。
迎えた準々決勝、過去7連敗していたBIG4の一角であるナダルから初勝利をあげた。
勝因については「もちろんナダルが最高の状態ではないのは感じましたが、最後まで自分のテニスを貫けたこと。」と錦織。
第1セットを先取した錦織は第2セットに入ってからも勢いは衰えず、ナダルから2ブレークに成功し、ゲームカウント4-1とリードする。しかし、そこから2ゲーム連取を許してしまった。
その時について「自分に絶対油断するなと言い聞かしてましたが4-3に追いつかれここからの3ゲームは人生の中でも一番長い3ゲームだったような気がします。」と綴った。
続けて「自分の体が固くなっているのも感じてたし繋いでも勝てる相手じゃないし。頑張って打ち続けました。」と錦織。
結果、ナダルに6-2, 6-4のストレートで勝利し、大会初のベスト4進出を決めた。
準決勝では
A・マレー(英国)と対戦するも試合中に負傷してしまい全力を出し切れなかった。そして現在開催されているシンシナティのマスターズ大会を欠場した。
31日からの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)については「自信を持って楽しんでプレーしたいと思います。1つずつの試合を集中してやっていけば上まで行くチャンスは十分あるのを感じてます!」と意気込みを綴っている。
錦織は昨年準優勝を飾っており、今回の全米オープンではグランドスラム初優勝を狙う。
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