男子テニスツアーのシティ・オープン(アメリカ/ワシントンDC、ハード)は4日、シングルス1回戦が行われ、主催者推薦枠で出場の
L・ヒューイット(オーストラリア)が予選勝ち上がりで同胞の
J・P・スミス(オーストラリア)を6-3, 6-4のストレートで下し、シングルスで今年の全豪オープン以来の勝利を飾った。
今回のシングルスの勝利は、ツアー大会では、全豪オープン1回戦の
Z・ザン(中国)との試合以来のこと。
この試合、ヒューイットは第1セットでスミスに1度ブレークされるも、自身は2度のブレークチャンスを活かして先取する。
続く第2セットでは、ファーストサービスの確率を第1セットの66パーセントから73パーセントに上げたヒューイットが、スミスに与えた4度のブレークチャンスをしのぎ、さらに1ブレーク成功してベテランの意地を見せつけ、1時間43分で勝利を手にした。
2回戦では、対戦成績で4勝1敗と勝ち越している第7シードの
F・ロペス(スペイン)と対戦する。
過去同大会でヒューイットは2004年に優勝を飾っており、昨年は3回戦で
M・ラオニチ(カナダ)に2度のタイブレークの末に敗れて8強を逃した。
元世界王者で34歳のヒューイットは、来年の全豪オープンを最後に引退を表明。今季は出場大会を絞り、男子国別対抗戦 デビスカップに重きを置きながらツアーを回ることを明かしている。
現役最後の出場となった約1カ月前のウィンブルドンでは
J・ニエミネン(フィンランド)に大接戦の末に敗れるも、試合後は観客からスタンディング・オベーションと共に鳴り止まない拍手が送られた。
さらに、その後行われたカザフスタンとのデビスカップ準々決勝では、初日2敗と崖っぷちに追い込まれていたオーストラリアだったが、ヒューイットと
S・グロス(オーストラリア)がダブルスとシングルスで勝利を飾り、大逆転で準決勝進出を決めた。
また、今大会にはグロスとのダブルスにも出場しており、1回戦で第4シードの
M・マトコウスキー(ポーランド)/
N・ジモニッチ(セルビア)組と対戦する。
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