tennis365.netと週刊少年マガジンで連載中のテニス漫画「ベイビーステップ」、そしてスペインのサバデル・テニスクラブが共同開催する~Road To Spain チャレンジカップ~の関西大会が7月18日・19日の2日間、大阪体育大学で開催され、第2シードの前川隼(神戸学院大)が第1シードの中西聖也(サリュートテニス専門学院)を6-3, 6-4で下し、栄冠を掴んだ。
大会2日目の19日は、午前10時から準々決勝の4試合が同時にスタートし、その後決勝まで行われた。
第1シードの中西聖也(サリュートテニス専門学院)は準々決勝で栗山拓也(柳川高)を8-3で下し、準決勝では柿本陽輝(大阪体育大)と対戦。柿本は3回戦で昨年4強の矢多弘樹(関西大)を、準々決勝では保々皓祐(近畿大)に勝利しての勝ち上がり。
中西は柿本に対して強烈なサーブで主導権を握り8-3で勝利、決勝へ駒を進める。
第1シードの中西聖也
一方、第2シードの前川隼(神戸学院大)は準々決勝で徳光翔馬(大阪体育大)、準決勝は安藤新(大阪体育大)に勝利。前日の3回戦を含めると3試合連続で会場校の大阪体育大学勢を下して決勝に進出した。
準決勝が終了してから約40分後の13時50分、ここまで8ゲームスマッチを2試合戦ってきた中西と前川は炎天下の下、3セットマッチの決勝戦に臨む。
JTAランキング95位、サリュートテニス専門学院に所属する18歳の中西聖也。対するは関西学生春季テニストーナメントでベスト4、神戸学院大学3年生の前川隼。異なるバックグラウンドを持つ両者の対戦は、中西のサービスゲームから始まった。
試合序盤、中西が強烈なサービスとフォアの逆クロス、バックのダウンザラインで攻めたて2ゲーム連取。主導権を握るかと思われたが、前川は落ち着いてリターンを深く返球、中西の強打にリズムを合わせてラリーを展開してすぐさまブレークバックに成功。
第1セット、計4度のブレークに成功して6-3で先取する。
第2セット、前川が第2ゲームでサービスブレークし、3-0とリード。このまま試合の流れは一気に前川に傾くかと思われたが、中西が繋ぐプレーで前川のミスを誘い3-3と追いつく。
この後、互いにサービスキープし前川が5-4でリードすると第10ゲームで前川がこのセット2度目のブレークに成功し、試合開始から2時間ちょうどで優勝を手にした。
優勝インタビューで前川は「昨年(1日開催)と違い2日間で行われるので、もう少し体力的に楽かなと思ったがそんな事はなかった。スペインに行ってまだ持っていないATPポイントを獲得してもっと上のレベルを目指したい。」と語った。
スペイン行きを決めた前川隼
前川は9月下旬にスペインへ発ち、バルセロナ近郊にあるサバデル・テニスクラブで開催されるITFフューチャーズ大会(賞金総額1万ドル)へ主催者推薦枠で本戦に出場する。
【準々決勝の結果】
○中西聖也(サリュートテニス専門学院) vs. ●栗山拓也(柳川高) , 8-3
●保々皓祐(近畿大) vs. ○柿本陽輝(大阪体育大), 4-8
●本多優一(大阪体育大) vs. ○安藤新(大阪体育大), 2-8
●徳光翔馬(大阪体育大) vs. ○前川隼(神戸学院大), 6-8
8強入りの徳光と本多(大体大)
8強入りの保々(近畿大)と栗山(柳川)
【準決勝の結果】
○中西聖也(サリュートテニス専門学院) vs. ●柿本陽輝(大阪体育大), 8-3
●安藤新(大阪体育大) vs. ○前川隼(神戸学院大), 6-8
4強に大体大が2名、安藤と柿本
【決勝の結果】
●中西聖也(サリュートテニス専門学院) vs. ○前川隼(神戸学院大),3-6, 4-6
また19日には、参加費無料のジュニアクリニックを同会場で開催。
現役時代はデビスカップ日本代表としても活躍した大阪体育大学の宮地弘太郎監督と、大阪体育大学硬式テニス部部員が約50名の小学生・中学生を指導した。
ジュニアクリニックを開催
《チャレンジカップ特設サイト》《サバデル・テニスクラブ公式サイト》
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