テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は8日、男子シングルス準々決勝が行われ、第21シードの
R・ガスケ(フランス)が今年の全仏王者で第4シードの
S・ワウリンカ(スイス)との激闘を6-4, 4-6, 3-6, 6-4, 11-9のフルセットで制し、2007年以来8年ぶりのベスト4進出を決めた。試合後、大接戦を制したガスケは「とにかく勝ちたかった」と話した。
29歳のガスケは、ウィンブルドンで何度も悔しい想いをしてきた。
2007年は準々決勝で
A・ロディック(アメリカ)に4-6, 4-6, 7-6 (7-2), 7-6 (7-3), 8-6の大逆転勝ちをおさめて、グランドスラム初のベスト4進出。
しかし、2008年は4回戦で
A・マレー(英国)に7-5, 6-3, 6-7 (3-7), 2-6, 4-6、2013年は3回戦で
B・トミック(オーストラリア)に6-7 (7-9), 7-5, 5-7, 6-7 (5-7)、2014年は2回戦で
N・キリオス(オーストラリア)に6-3, 7-6 (7-4), 4-6, 5-7, 8-10。いずれも接戦で敗れることが多かった。
今回もウィンブルドンの地で接戦となり、試合終盤はワウリンカに試合の流れが傾きかけた。しかしガスケは、全仏オープンでグランドスラム2度目の優勝、さらにBIG4の対抗馬として注目を集めるワウリンカをフルセットの末にねじ伏せた。
今回の準々決勝、ファイナルセットの第8ゲームでワウリンカのサービスゲームをブレークし、続く第9ゲームではサービング・フォー・ザ・マッチを迎える。だが、土壇場でワウリンカにブレークバックされてしまい、ファイナルセットは第20ゲームまでもつれた。
ガスケは「とても大変だった。特にサービング・フォー・ザ・マッチでミスが出てしまった。ワウリンカは全仏オープンを優勝して自信を持っていたと思う。とにかく勝ちたかった。」と、試合を振り返った。
グランドスラム3度目の4強入りを果たしたガスケは、準決勝で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。ガスケとジョコビッチは今年の全仏オープンでも対戦しており、その時はジョコビッチがストレートで勝利している。過去の対戦はガスケから見て1勝11敗、今回が通算13度目の激突。
(コメントはWOWOWから抜粋)>>ウィンブルドン対戦表<<
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