24日から開幕するテニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)のドローが22日に発表され、世界ランク7位でクレーキングの
R・ナダル(スペイン)は第6シードとして出場し、初戦で主催者推薦枠のQ・ハリス(フランス)と対戦することが決まった。ナダルが全仏オープンに第5シード以下で出場するのは初めてのこと。
上位シード勢が順当に勝ち上がった場合、ナダルは3回戦で第30シードの
A・マンナリノ(フランス)、4回戦で第10シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。
さらに、勝ち進むと準々決勝では全仏オープン初優勝を狙う世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)と、早い段階で対戦することが予測される。
ナダルとジョコビッチが準々決勝で対戦した場合、両者がグランドスラムで準決勝より前に対戦するのは、初対戦となった2006年の全仏オープン以来で9年ぶりのこととなる。
両者は過去に43度対戦しており、対戦成績は23勝20敗とナダルが勝ち越しているが、直近の対戦となったモンテカルロ・ロレックス・マスターズ準決勝では、ナダルがジョコビッチに敗れている。
過去の全仏オープンでナダルは、初出場した2005年から4連覇、2010年から昨年まで5連覇と同大会で前人未到の9度の優勝という大記録を打ち立ている。
ナダルは全仏オープンでの通算成績を66勝1敗としており、唯一の敗戦は2009年の
R・ソダーリン(スウェーデン)戦での1敗のみ。
今年は自身の持つ記録を更に塗り替えられるかに期待がかかるナダルだが、今季はレッドクレーでの成績を残せていない。
前哨戦であるモンテカルロ・マドリッド・ローマのマスターズ大会で、以前は少なくとも1大会は必ず優勝して全仏オープンに出場していたが、今年は前哨戦3大会無冠である。
本調子ではないが、相性の良い全仏オープンでクレーキング・ナダルが復活するかに注目が集まる。
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