テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は20日、女子シングルス予選1回戦が行われ、44歳の
クルム伊達公子(日本)がT・ムルデザ(クロアチア)に4-6, 3-6のストレートで敗れ、本戦入りを逃した。クルム伊達がグランドスラムの本戦に出場しないのは、2009年の全米オープン以来でグランドスラム22大会ぶり、さらに約6年ぶりのこととなる。
この試合、クルム伊達は第1セットで1度ブレークに成功するも、ムルデザに2度のブレークを許して第1セットを落とす。
後がなくなったクルム伊達は、第1セットではファーストサービスの入った確率が60パーセントだったが、第2セットでは79パーセントにまで上げた。しかし、ファースト・セカンドサービスのポイント獲得率を共に第1セットより下げてしまった結果、3度のブレークを許して本戦出場とはならなかった。
現在44歳のクルム伊達公子は、過去世界ランク4位までのぼりつめ、グランドスラムでは、1994年の全豪オープン、1995年の全仏オープン、1996年のウィンブルドンの3度でベスト4入りを果たしている。
現役復帰後は、昨年11月に行われたアル ハブトゥール・テニス・チャレンジで決勝に進出し、世界ランク50位の
A・ドゥルゲル(ルーマニア)にストレートで敗れるも、準優勝を果たした。
今年の3月に行われたBNPパリバ・オープン女子では、予選1回戦で
L・エンブリー(アメリカ)と対戦するも、怪我の痛みで途中棄権を申し入れ、予選敗退を喫した。
グランドスラムでは、2010年の全豪オープンから毎年4大会、本戦から出場していたが、今回は22大会ぶりのグランドスラム本戦出場とはならなかった。
また、その他日本勢女子は、クルム伊達の他に
江口実沙(日本)、
穂積絵莉(日本)、
波形純理(日本)、
尾崎里紗(日本)、
桑田寛子(日本)、
青山修子(日本)が予選に出場していたが、同日に行われた予選1回戦で全員敗れ、日本勢女子は全滅となった。
本戦にはストレートインで
奈良くるみ(日本)、
土居美咲(日本)の2選手のみが出場となった。
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