男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNLイタリア国際男子(イタリア/ローマ、レッドクレー、賞金総額3,830,295ユーロ/優勝賞金628,100ユーロ)は13日、男子シングルス2回戦が行われ、世界ランク31位の
F・フォニュイーニ(イタリア)が第10シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)を7-6 (11-9), 4-6, 6-0のフルセットの末に破り、3回戦進出を決めた。
両者は今回が5度目の対戦となり、フォニュイーニが勝利したことによって対戦成績を2勝3敗とした。フォニュイーニは先日行われたムチュア・マドリッド・オープン男子2回戦でディミトロフと対戦しており、その時はフルセットで敗れている。
第1セットから両者は接戦を繰り広げる。どちらも譲らないロングラリーが多く見られた。フォニュイーニは第5ゲームで、ディミトロフは第8ゲームでブレークに成功してタイブレークに突入。
フォニュイーニはタイブレークの6-4まで追い込むも、ディミトロフは怯むことなく攻め続けてデュースに持ち込む。4度目のデュースでフォニュイーニはロングラリーの末に前に出てボレーを決め、11-9で第1セットを先取する。
第2セット、フォニュイーニは第5ゲームでディミトロフにブレークを許すも、続く第6ゲームでブレークバックに成功する。しかし、第9ゲームでディミトロフに2度目のブレークを許すと最後はフォニュイーニのストロークがアウトし、勝敗はファイナルセットに持ち越される。
ファイナルセットは圧倒的だった。フォニュイーニはさらにストロークの調子を上げ、次々にポイントを決めていき、地元ということもあり、観客をも味方につけていた。ディミトロフに1度もブレークのチャンスを与えることなく、最後はフォニュイーニのダウンザラインが決まり、2時間17分の接戦を制した。
フォニュイーニの勝利が決まった時、観客席はスタンディングオベーションで歓喜に溢れていた。
現在27歳のフォニュイーニは、4月に行われたバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル3回戦でクレー王者
R・ナダル(スペイン)を撃破するも、続く準々決勝で
P・アンドゥハル(スペイン)に敗れて準決勝進出とはならなかった。
《フォニュイーニvsナダル バルセロナ・オープン3回戦》勝利したフォニュイーニは、3回戦で第6シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)と対戦する。
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