男子テニスツアーのATPワールド・ツアー500大会であるバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、クレー、賞金総額2,265,235ユーロ/優勝賞金457,550ユーロ)は21日、シングルス2回戦が行われ、第1シードの
錦織圭(日本)が世界ランク85位の
T・ガバシュビリ(ロシア)を6-3, 6-4のストレートで下し、大会2連覇に向け前進した。
ディフェンディング・チャンピオンの強さを見つけた錦織は試合後、自身の公式フェイスブックに「バルセロナに戻れて嬉しいし、今日の試合に勝てて嬉しいです。」と綴っている。
今大会錦織は同大会8度の優勝を誇る
R・ナダル(スペイン)を抑えて第1シードとして出場しており、ナダルは第2シードとして出場している。
シード勢が順当に勝ち上がった場合、錦織は3回戦で第15シードの
S・ヒラルド(コロンビア)、準々決勝で
R・バウティスタ=アグ(スペイン)、準決勝で第4シードの
M・チリッチ(クロアチア)、そして決勝でクレーキングのナダルと対戦する可能性がある。
昨年錦織は同大会でクレー初優勝を飾ると、その後行われたムチュア・マドリッド・オープン男子でマスターズ初の決勝進出果たした。決勝ではナダル相手に第1セットを奪い先取したが、優勝まであと少しのところで怪我のため途中棄権を申し入れ、準優勝となっていた。
しかし、以前まで苦手意識があったと自身も話していたクレーでの優勝を果たし、クレーでの試合にも自信に繋がった同大会でまずは2連覇を達成し、昨年初戦敗退となっている全仏オープン優勝へ向けて勢いをつけたい。
一方、今大会第2シードでの出場となったナダルは、過去同大会では2005・2006・2007・2008・2009・2011・2012・2013年と8度の優勝を誇っているが、昨年は準々決勝で同胞の
N・アルマグロ(スペイン)に敗れて連覇を阻まれていた。
アルマグロとは今大会の初戦である2回戦で対戦することとなっており、順当に勝ち上がると3回戦で第13シードの
F・フォニュイーニ(イタリア)、準々決勝で第5シードの
F・ロペス(スペイン)、準決勝で第3シードの
D・フェレール(スペイン)と対戦する可能性がある。
先日行われたモンテカルロ・ロレックス・マスターズでは、ナダル自身も過去最悪と感じている不調なシーズン序盤戦となっていたが、順当な勝ち上がりを見せた。
準決勝では
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れ、得意のクレーで優勝とはならなかったものの、「自信を取り戻せた」とコメントし、ナダルにとって今大会は全仏オープンの前哨戦という意味合い以上に重要な大会だと話しており、今大会のクレーで完全復活出来るかにも注目が集まる。
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