19日から開幕する今季最初のグランドスラムである全豪オープンに先駆けて、会場であるメルボルン・パークで第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が記者会見に臨み、毎年恒例となっているチョコレートのサービスを詰め掛けたメディア関係者へ行っていた。
会見の席でジョコビッチは、テニスの話を一旦止めると席を立ち、持参したチョコレートを会場へ訪れていたメディア関係者へと配る、ちょっとした彼の“伝統行事”を見せていた。
コートの中でも外でも注目を集めるジョコビッチは、日曜日に行われたその記者会見でチョコレートを配りながら色々な国から来たメディアへその国の言葉で対応する場面も見られた。中国からのメディアへ向かって「ニイハオ(こんなちは)」と言いながらチョコレートを渡していた。
そして「自分は食事にはかなり気を使っているから、チョコレートはあなた達だけへのものです。もし良かったら2つでも良いですよ。これは賄賂なんかじゃなくて、自分からの気持ちです。ちょっとした楽しみでもあるのです。いけませんか?」と語りながら、2014年の大会前にも行ったチョコレートのサービスをしていた。
もちろん今回の全豪オープンではチョコレート・サービスだけがジョコビッチが望んでいるものではない。自身5度目となる全豪オープンでの優勝も視野に入れており、それを達成すると8度目のグランドスラムでのトロフィー獲得となる。
27歳のジョコビッチは、オーストラリアに到着後は体調不良を訴えており、土曜日に予定していた練習をキャンセルするほどだった。周囲からは大会へ向けての彼の体調を不安視する声も出ていたほどだった。しかし日曜日には元気な姿を現し、コートを走り回り練習をするジョコビッチが見られ、体調も改善されたと語っていた。
「ここ数日は辛い日を送っていた。でもそれはもう過去の事。全豪オープンへ向けて準備は出来ている。ちょっとした風邪と腹痛だった。でももう大丈夫。過ぎた事さ。」と語り、それはオーストラリアへ来る前のアブダビとドーハと、中東にいた時に患っていた事を明かしていた。
昨年のジョコビッチは、ウィンブルドンで2回目の優勝を果たすと世界ランク1位へ返り咲き、加えてプライベートでも記念すべき出来事があった。ウィンブルドンで優勝した数日後には長年交際を続けていたエレーナ・リスティッチさんと結婚式を挙げ、10月には第1子となる長男が生まれていた。
ジョコビッチ曰く「最高のオフシーズン」を過ごした今、彼は全豪オープンへ向けて集中を高めている。
初戦となる1回戦は火曜日に予定されており、予選を勝ち上がった
A・ベデネ(スロベニア)と対戦する。
今シーズン最初のグランドスラムを前に、話題は誰が優勝するかに集中している。これまでの約10年間でのグランドスラム優勝のほとんどを分け合って来た世界ランク2位の
R・フェデラー(スイス)、同ランク3位の
R・ナダル(スペイン)、そしてジョコビッチがまたタイトルを獲得するのか。または昨年活躍を見せ始めた若手が優勝を飾るのか注目が集まっている。
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