現在開催中である男子テニスツアーの上海マスターズ(中国/上海、ハード)に第2シードでエントリーしている
R・ナダル(スペイン)は、早期の虫垂炎と診断されたが、抗生物質を服用して今大会へ臨んでいる事を明かした。
火曜日に行われた会見の席でナダルは、土曜日から腹痛を感じたため日曜日に病院へ行くと虫垂炎と診断され、手術を受ける選択もあったものの、それは受けず抗生物質での投薬治療を選択した事を明らかにした。そのお陰でまた普通に練習も出来るようになったと言う。そして悪化する可能性は極めて低いと語っていた。
「手術を受ける事はないさ。それは自分にとって嬉しいニュース。だから今日も45分の練習をして、明日の試合への準備も出来たんだ。もちろんそれでも、今はベストな状態ではないのは明白な事だけどね。」と語るナダル。
加えて、今大会後に祖国スペインへ帰国してからまたドクターに診てもらい、虫垂炎を取り除く事が必要か診察を受ける事にしていると言う。
「自分の考えではそれを取り除きたいけど、でも今の段階ではあまり考えてはいないんだ。自分は今こうして上海にいる。だから試合へ臨みたのさ。その後スペインへ帰ってから主治医に診てもらって状況を説明しようと思っている。」
ナダルは右手首の怪我から約2カ月のツアー離脱を余儀なくされており、先週北京で行われたチャイナ・オープン男子大会から復帰を果たしていた。
そのため、連覇がかかった全米オープンを含めアメリカのハードコート・シーズンを棒に振ったナダルは、なるべく早くコートへ戻り、来年の全豪オープンにはベストの状態で臨みたいとする意向を明かしていた。その復帰戦となったチャイナ・オープン男子でナダルは、準々決勝で敗退していた。
「先週と今週の大会では、多くは期待していないんだ。今はここ中国へ来て試合へ臨む中で、練習を重ねてまた実戦を感じるながら以前のリズムを取り戻したいと思っているのさ。」とナダルは、大会へ臨んでいる気持ちを明かしていた。
上位8シード選手は1回戦が免除されているため、第2シードのナダルは8日に行われる2回戦から登場する。その2回戦でナダルは同胞の
F・ロペス(スペイン)と対戦する。
■関連記事■
・錦織の初戦は第2試合・錦織 今週で最終戦決めるか・2年ぶり出場のマレーが2回戦・ナダル 逆転許し復帰Vならず・ナダルが批判「怪我につながる」
■関連動画■
・錦織とチリッチが激突した世紀の一戦を振り返る!・ツアー通算100勝目を懸けてブライアン兄弟が全米決勝に挑む!