男子テニスツアーの楽天ジャパン・オープン(日本/東京、ハード)は30日、シングルス1回戦が行われ、世界ランク4位で第1シードの
S・ワウリンカ(スイス)が同ランク103位で主催者推薦枠の
伊藤竜馬(日本)に5-7, 2-6のストレートで敗れ、初戦で姿を消す波乱に見舞われた。
両者は今回が初めての対戦となった。
この試合、ワウリンカはファーストサービスが入った時に71パーセントの確率でポイントを獲得するも、伊藤竜馬に4度のブレークチャンスをすべて許した。
ワウリンカはラリー戦をものにして吠えるも、いつもよりミスを連発してラケットを折る場面も見られた。
第2セットの第6ゲームでは、2度のブレークチャンスがあったが、それを伊藤竜馬にしのがれた。その後も伊藤竜馬の勢いあるプレーに押され、息を吹き返すことが出来なかったワウリンカは、ストレートで姿を消すこととなった。
過去同大会でワウリンカは、2009・2012年と2度出場するも、いずれも準々決勝で敗れてベスト4進出を逃した。
今年1月に行われた全豪オープンでは、
N・ジョコビッチ(セルビア)らを下して決勝進出を果たし、決勝では
R・ナダル(スペイン)を破ってグランドスラム初の優勝を飾った。
《全豪オープン優勝の記事はこちら》4月のモンテカルロ・マスターズでは、決勝で元王者
R・フェデラー(スイス)を下して大会初のタイトルを獲得した。
しかし、全仏オープンでは初戦敗退、ウィンブルドンはベスト8となっている。
そして先日行われた全米オープンでは、準々決勝で
錦織圭(日本)に敗れてベスト4進出を逃した。今回伊藤竜馬に敗れたことでワウリンカは、錦織に続き日本勢男子に2連敗となった。
《全米オープンの記事はこちら》一方、勝利した伊藤竜馬は、昨年同大会の1回戦で
F・ロペス(スペイン)に敗れて初戦敗退となっているが、2012年は1回戦で
N・アルマグロ(スペイン)を下す活躍を見せた。今回は初めてトップ10選手から勝利をあげた。
伊藤竜馬は2回戦で、
B・ベッカー(ドイツ)と対戦する。
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