女子テニスツアーの東レ・パンパシフィック・オープン(日本/東京、ハード)は21日、シングルス決勝が行われ、第3シードの
A・イバノビッチ(セルビア)が第2シードの
C・ウォズニアキ(デンマーク)を6-2, 7-6(7-2)で下し、今大会初優勝をおさめた。
7年ぶりの決勝進出を果たしたイバノビッチと4年ぶりの優勝を狙うウォズニアキのこれまでの対戦成績は、イバノビッチの4勝2敗でここ最近は2連勝中。
決勝戦の第1セット第1ゲーム、イバノビッチがいきなりブレークに成功。
その後イバノビッチが3-2リードの場面から、3ゲーム連続でラブゲームで取り6-2と第1セットを先取する。
攻めるイバノビッチ
第2セットに入ると互いにブレークポイントを握られながらもデュースの末にキープをしてウォズニアキが2-1リード。
ウォズニアキが持ち前の粘りのテニスを展開しラリー戦に持ち込むと、角度をつけたショットでイバノビッチを左右に動かす。
ここから互いにブレークを許す展開となり4-3ウォズニアキリードの場面で、イバノビッチが久々にサービスキープに成功して4-4。
イバノビッチに流れが傾くかと思われたが、ここからサービスキープが続いてタイブレークに。
タイブレークに入ると最初のポイントをイバノビッチがミニブレークに成功。
3-2の場面からイバノビッチが4ポイント連取してタイブレーク7-2で優勝を決めて今季4勝目のツアータイトルを獲得した。
粘るウォズニアキも及ばず
表彰式での準優勝者インタビューでウォズニアキは、
「最初に、イバノビッチ選手に本当におめでとうと一言言いたいと思います。素晴らしい彼女の1週間のプレーを見ていて今日も彼女の素晴らしいプレーに負けてしまいました。」
「今日は皆様、(会場に)お集まりいただきまして本当にありがとうございます。この1週間、皆様の応援なしではここまで勝ち上がれなかったと思います。それから大会関係者の皆様、スポンサーの皆様、ボールパーソン、このトーナメントを支えてきて下さった皆様のおかげだと思っています。」
「最後に私の父にもお礼を言いたいと思います。テニスを始めてからずっとコーチをやってきてもらっていますので、お父さんなしではここまで来られなかったと思います。
皆様に来年またお会いできることをとても楽しみにしています。ありがとうございました。」と語った。
イバノビッチを称えるウォズニアキ
続いて優勝者インタビューでイバノビッチは、
「ウォズニアキ選手と試合が出来てすごくうれしく思っています。それから応援して下さる皆様、本当に素晴らしい応援でした。今日の試合は楽しんでいただけたでしょうか。」
「東レ株式会社様、全てのスポンサーの皆様、トーナメントディレクターの宮本様、(会場にも来ている)私を常に見守ってくれているチーム、良い時も悪いときも私を応援して下さる皆様、それから今日私の祖国で朝5時起きで見てくれている友達・家族にもお礼を言いたいと思います。」
「来年またここに来る事を大変楽しみにしています。
ありがとうございました。」とコメントした。
優勝を決め観客に手を振るイバノビッチ
《【東レPPO】本日最終日!》
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